神の香り 糸とセンスオブワンダー
「演出者でてこい!」
と、嬉しい心で言いたくなるような 縁の妙。
点が線になり 線が立体を帯び、全体像が見えるように、
真珠を糸で繋ぐように、意図ある糸が見える時がある。
意図を感じるしかない演出に神を感じる。
自然万物をじっくりと見ると感じられる作者の香りがセンスオブワンダー。
物事をじっくりと真っ当に見ることができれば、それを存在させる背景と経緯の壮大さと、精緻さと、複雑さと、それを貫くシンプルさに感動する。
人智を越え、摂理が見え、神を秘めたような底無しの魅力が香る。神秘的だ。
その糸と香りは、当たり前のことを当たり前に考え、突き詰められる真摯で真面目で切実な目に映り、感覚の生きた鼻に香る。
その糸と香りは人を魅了し、人生をたまらなく愛おしく、わくわくするものにする。
最高の演出家に感謝する。