暖簾(のれん)を上げるのは簡単 上げ続けるのが難しい
こんにちは、RtoRの井川です。
当社は現在一人で会社運営をしています。そのため、他の同業者の方はどのように仕事をしているのか?などよく相談させていただきます。
その中の一人で、関西で人材紹介の仕事をされている先輩から頂いた一言ですが、まさに今当社に当てはまると思いましたので書かせていただきます。
「人材紹介会社を立ち上げます」
最近、私の周りでも大手人材紹介会社を退職して人材紹介会社を立ち上げようするする方が何人かいます。
また、FacebookやLinkedInを見ていても、『独立しました』みたいな書き込みをよく見るようになりました。
その背景には、求人企業の人材渇望感とビズリーチ等のスカウトサイトの隆盛により、1個人でも手軽に人材紹介ビジネスを始められるようになったからだと思います。
「一人社長で人材紹介ビジネスを長くやることの難しさ」
人材紹介会社は、許認可制ですので、人材紹介ビジネス経験者であれば誰でも簡単に始められます。
最初の数年は未体験の仕事があり、また、手数料が全て自社に入ってくるわけですから、サラリーマン時代にはない刺激があります。
しかしながら、3年、5年と経ってくると、一人で人材紹介ビジネスをやっていても、徐々に飽きてきますし、刺激もなくなってきます。
組織に属していれば、誰かしら上司が発破をかけたり、同僚から刺激を受けたりします。
一人の人材紹介会社は外との交流をあまり持たなくても、特定のクライアントとスカウトサイトさえあればできてしまいます。
外との交流もなく刺激もなくなり、コロナで案件もなくなりで会社を畳んで再就職した友人もいます。
私の人材紹介経営者仲間の中にも、早めに稼いで早めに引退することを前提に経営している人もいます。
そのくらい一人経営の人材紹介会社は中長期安定経営は難しいのだと思います。
「一人経営でも必要な目的意識」
では、一人で経営していても長く続く人材紹介会社はどのような会社でしょうか?
その社長の思い入れや強みを生かしたマーケットで、どのように貢献していきたいのか?が明確な会社だと私は思います。
「特定の領域が好き」「この領域を活性化したい」「この領域で社会に貢献したい、企業や個人に貢献したい」など、一人経営でも「なぜその仕事をしているのか?」が明確なことが大切だと思います。
ただ単に、「脱サラしたい」「もっと効率よく稼ぎたい」「自由に働きたい」だけだと、5年、10年したときになかなか続かないかもしれません。
『人材紹介ビジネスは暖簾を上げるのは簡単、上げ続けるのは難しい』
『多すぎる個人エージェント、個人ユーザーからしたらわかりにくい』
『ブティック系エージェント、領域3社もあれば十分』
群雄割拠の人材紹介エージェントはこの先どんな業界地図になるのでしょうか?