スカウトサイトか?自社集客か?
こんにちは、RtoRの井川です。
ここ最近スカウトサイトによっては、1年前と比較しても返信率や返信数で大きく違うことを実感することありませんか?
クライアントの人材紹介会社や同業者の社長と話をしていても、「最近スカウトサイトからの返信が悪くなりました」といった声をよく聞くようになりました。
確かに私自身を振り返ってみても、スカウトサイトによってはここ1年で返信率や返信数に大きな変化が生じているサイトがあります。
「スカウトサイトは競合企業か協業企業か?」
あるスカウトサイトは、TVCMなどで登録者数を増やし、利用エージェントも一気に増やした会社もあります。
登録する転職希望者からしたらエージェントが多いことでたくさんのスカウトを受けられるようになりますが、エージェントからしたら多くの競合にさらされ、同じようにスカウトメールを送っても以前のように返信がありません。
また、別のスカウトサイトでは、人材紹介会社ではなく、採用する法人企業の直接採用に力を入れると公言しているスカウトサイト運営事業者もあります。
求職者からしたら良くわからないエージェントから山ほどスカウトをもらうより、有名企業など採用企業から直接スカウトされる方が嬉しいわけです。
「エージェント側の利用者数が激増」
ここ数年、2021年後半~今日に至るまでの間、国内の人材紹介会社は業界史上最も多い人材紹介コンサルタントを採用していると思います。
そして、多くのコンサルタントは何からしらのスカウトサイトに登録し、日々スカウト業務を行っています。
つまり、スカウトサイトへの登録数は毎年伸長しているかもしれませんが、そのスカウトサイトを利用するエージェントやコンサルタントはそれ以上の勢いで増えています。
そのため、求職者の集客方法がスカウトサイトに偏重しているエージェントでは、スカウトサイトがCMを打てば、エージェントも儲かり、CMをやめれば儲からない、利用エージェントが少ないうちは儲かりますが、利用エージェントが増えて競争が激化すると儲からない、とスカウトサイト頼みの経営になってしまいます。
「コツコツ始めよう自社集客」
そのような状況にならないためにも、いかに独自に自社集客するかが大切になります。
自社集客が強いメリットは、採用面での強みにもなりますし、現実的な生存戦略において最重要課題だと思います。
もちろん、自社集客に頼らない、エクスクルーシブな案件を多く抱えるエージェントは別の話です。そのような法人営業力の高いエージェントはスカウトサイトに頼らずとも生きていけます。
しかし、一般的なエージェントの場合、どれだけロイヤリティの高い求職者を自社集客できるのか?がエージェントの成否を分けると言っても過言ではありません。
私のクライアント中には、コツコツとYouTubeの動画制作を始めて、今となっては月間数百名の業界人を集めるコンテンツに仕上げている社長さんもいれば、YouTubeとかTikTokとか「やりたいよね~」と言って何年も何もしていない社長さんもいます。
自社集客は非常に地道な活動ですので、目先の目標を追いかけるコンサルタントだけで行うのは難しいことです。
社長自ら、「人材紹介会社はマーケティング会社だ!」と位置づけやり抜く気概が必要です。
スカウトサイト運営事業会社を「協業企業」と見ている社長と、「競合企業」と見ている社長で事業戦略が大きく異なる今日の人材紹介業界です。
★人材コンサルタント専門エージェントへの相談はこちら