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仕事とるか?家族をとるか?
こんにちは、RtoRの井川です。
最近、子育て世代の方々からの転職相談が多いことを改めて実感します。
先週も夫婦で時短勤務をしているという人材紹介経験者の方からご相談いただきました。
やはりこれだけ物価高、少子高齢化、介護問題、年金問題などが毎日にようにニュースで流れてくると、将来に対して不安に思わない人のほうが少ないのが実情だと思います。
特に、今まさに子供を育てている子育て世代の方々からすれば、今後の働き方や収入などは、家族との生き方そのものに直結する重要な要素となります。
「なるべく家族との時間を大切にしたい」
先日面談させていただいた方も、なるべく家族との時間を大切にしたいと仰る方で、具体的には、夜ご飯は家族そろって食べたいとの事でした。
子供が学校などに通いだすと、子供と過ごせる時間って、平日は朝と夕方以降しかないんですよね。その朝もバタバタと保育園や小学校に送り出したり、自分が先に出勤したり、夜も面談などで遅くなると子供と過ごす時間は週末のみという家庭も少なくないと思います。
真偽のほどは定かではありませんが、ネットなどを見ると子供と過ごす時間は、母親で7年6ヶ月、父親で3年4ヶ月という情報もあります。
子供が中学校、高校と大きくなればなるほど、子供と過ごす時間も少なくなりますので、子供が小学校卒業くらいまでは、子供や家族と過ごす時間を大事にしたいという気持ちはとてもよくわかります。
「夜面談というボトルネック」
エージェントの仕事をしていると、どうしても在職中の求職者との面談で、夜に仕事の予定が入ることがあります。
分業体制のCAの方などは毎日のように面談が入りますので、家族揃っての食事などはなかなか難しいともいます。
しかし最近は求職者側のリモートワークも進んでいたり、出先でもZOOMなどの打ち合わせをする人が増えてきたことから、日中の面談もコロナ前よりも格段に増えた気がします。
私の直近4カ月の夜面談(18時以降開始の面談)の頻度は下記の通りでした。
・6月(22日稼働中)・・・5日
・7月(20日稼働中)・・・6日
・8月(18日稼働中)・・・5日
・9月(20日稼働中)・・・10日
これが参考になるかどうかはわかりませんが、夜の時間帯の面談候補日程も提示しているにもかかわらず、日中に予約が入ることの方が断然多いです。
つまり2~3日に1回は夜面談をできる体制さえあれば、人材紹介コンサルタントとしての仕事も、子育てや家族との時間を設けることも両立できるのではないかと思います。
極端な話ですが、夜に面談を一切しなくなってもある程度の売り上げを作れる人は作れると思います。
「まずは裁量ある組織で働こう」
子育て世代の方々の相談でよくあるのは、
「コロナも落ち着いてきて出社の頻度が増えた、もしくは、フル出社に変わった」
「KPI管理などの行動管理が強すぎて仕事に追われ残業時間も長くなる」
「無駄な会議や無駄な提出物が多く、人材紹介の仕事に専念できない」
「人材紹介以外のプロジェクトなどが多く、やりたくない仕事がどんどん増える」
など自分としてはやりたくないけど、組織人としてやらないとまずいといったことが多いように思います。
このようなことを求める会社に共通するのは、性善説ではなく性悪説でマネジメントを行う会社や、若手社員が多くパワーマネジメントが軸になっている会社、幹部がイエスマンばかりで無駄な仕事をやめられない会社が多いように思います。
そのような組織にいても、キャリアと家族とを両立することは困難でしょう。
大手エージェントでも幹部クラスも毎日子供を迎えに行ける在宅ワークや理解が進んでいる会社もあれば、ベンチャー系エージェントで夜面談を行わないという会社もあります。
フルリモートワークで子供の送り迎えなどは個人裁量でできる会社も増えていますし、夕食は家族ととって、その後もうひと仕事する人もいます。
30代、40代は働き盛りで稼ぎ時ですが、子供がいらっしゃる方にとっては一番かわいい時期でもあります。
1回きりの人生ですので、仕事も家族も両立させる、短い仕事時間で最高のパフォーマンスを上げるために全集中する、そのほかの時間は家族と大切な時間を過ごす、この両立に人生を懸けて生きることが正解のような気がします。
今の会社で実現できない人は、まずは性善説で組織運営されている会社へ転職しましょう。
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