そんな仕事をしてて楽しいですか?
こんにちは、RtoRの井川です。
先日ご相談に来られたAさんから、「私が勤めている会社の人材紹介は一般的な人材紹介なんでしょうか?」という質問がありました。
結論としては、一般的でもあるものの、長くやるとそうなるよなという自省も兼ねて書かせていただきます。
「スカウトサイトでマッチする方との出会いを待つだけ」
Aさん「前職は大手人材会社で求人媒体の営業をしていましたが、コロナ禍もあり妻の希望で地元の人材紹介会社に転職しました」
私「地方都市にもそれぞれ地元に根差した人材紹介会社ってありますよね」
Aさん「そうなんです。私の会社はこの地域密着型で、それなりに実績もあったので、人材紹介業に興味もあったので思い切って転職しました」
私「それで何が不満なんですか?」
Aさん「はい、地方創生や地域経済にインパクトを与える人材の共有を!と思って入社したものの、高い業績を上げている人は古株の人が中心で、地元の大手企業を担当し、求人も恵まれていて、その会社に合う人をスカウトサイトで見つけては決めているだけなんです」
Aさん「はっきり言って、うちだけが持っている案件と言うよりは、どこでもある求人ですが、地元で付き合いが長いからある一定数は決まるというような感じです」
私「それはつまらないかもですね」
Aさん「そうなんです。結局普通の求人をスカウトサイトの力で決めているだけなんです。人材紹介ってこんなもんですか?これって普通なんですか?」
私「いえいえ、力のあるコンサルタントは地方企業の経営者にがっつり食い込んで、エクスクルーシブな案件をやっていますし、地元の人脈をしっかり構築してリファーラルで決めているコンサルタントもいますよ」
Aさん「そんな先輩社員はうちにはいないです」
私「ただ、東京でも地方でも長くやっていくと、そのクライアントの採用力によって業績が上がっているコンサルタントはたくさんいますね」
「自分自身の営業活動に置き換えて考えてみよう」
コンサルタントとして全てエクスクルーシブな案件を決定できるわけではないと思います。
しかし、優先的に依頼されている案件まで含めるとどうでしょう?力のあるコンサルタントは、そのような大手人材紹介会社の若手営業マンとはバッティングしないような案件に注力します。
または、単なるスキルマッチングではなく、人柄と社風を見てアナログな部分でのマッチングを行うことで他社との差別化を図る場合もあるでしょう。
もしくは、自分のリファーラルを中心とした求職者にエッジが立っているケースも考えられます。これまでの人脈の中から優秀な人材を紹介するもの一つだと思います。
「面白いか面白くないか?!」
その辺にある求人を、会社のブランディングで集めた求職者やスカウトサイトで機械的にスカウトしまくって集めた人を決めても面白みに欠けると思います。
結局そういう人材紹介をしている人は、『この仕事はこんなもんだ』『大体分かったけど将来イメージがつかない』と言って企業人事や〇〇techのインサイドセールスとかに転職します。
私からしたら、そういう人たちの45歳くらいのキャリアが心配です。
何事も突き詰めない人は、何をやっても深く掘れません。
若さにかまけて深堀りすることをしなければ、45歳でキャリアは死にます。
『その人だから獲得できた案件なのか?』
『その人のネットワークから探してきた候補者なのか?』
『自分が面白いと思う仕事ができているのか?』
こう言ったことがどうやったら実現するのか?を常に考えて仕事に向き合いたいと思います。