私の人生を変えた曲『Redemption Song / Bob Marley & The Wailers』
シンプルで静かなアコースティックギターの音で始まるそのイントロは、どこかジャマイカという国が歩んできた数百年の道のりがすべて詰まっているかのように感じさせます。
曲の概要
1981年5月11日、脳腫瘍によって36才の若さで逝ったジャマイカ出身の世界的なミュージシャン・ボブ・マーリー。彼が生前最後に出したアルバムのトラックの最後に収録されている曲が「Redemption Song」です。
この一曲は彼の遺言でもあるとまで言われており、”私が歌ってきた曲は全てRedemption songだから”という彼の生涯を振り返るようなその歌詞は、彼の人生を走馬灯のように感じさせてくれます。実際にこの曲を手掛けている当時、彼は既に悪性腫瘍が見つかっており、自身に残された時間が限られていることを悟っていたと言われています。そしてアルバムがリリースされた約11ヶ月後、彼はこの世を去りました。
そのシンプルなフレーズは、人生に迷っていた若干20才の私の胸に強く響きました。
第三世界と呼ばれる人々が歩んできた苦難の道のりが凝縮されたかのような国・ジャマイカ。そしてそんな彼らの全ての心が詰まっているかのような本曲。そこに込められた強く深いメッセージを、一人でも多くの人に触れて欲しいです。
歌詞/和訳/解析
これまでのジャマイカ人たちが歩んだ苦難の道のりを、アフリカから奴隷船によって連れて来られたところから表現すると共に、それに負けることのない人間としての矜持を歌っています。ジャマイカは聖書を中心としたキリスト教国家であり、ボブ・マーリーは聖書に立脚したラスタファリズムを信仰していましたから「Almighty/全能の神」という表現がされています。
そしてここでは、"苦難の中でも人間としての矜持を持って共に歩もう"と人たちに投げかけているように感じます。彼は晩年、自分が本当に伝えたいメッセージが伝えたい人たちに伝わらないことに悩んでいたといいます。このサビからはそんな彼の想いも受け取ることができます。
"あなた自身を精神の奴隷から開放しなければならない。自分以外に自分自身の精神を開放することはできないのだから"これはボブ・マーリーが強く人たちに訴えかけたかったことでもあると思います。どんな困難なときでも、精神までも貧困に陥ってはならない。誰もあなたの精神まで奴隷にすることはできない。そんな彼の強いメッセージを感じます。
"原子力"、"預言者"、"聖書"などは馴染みのない方からすればよくわからないかもしれませんが、"原子力"に関してはチェルノブイリ事故が1986年に起きたことから分かるように、おそらく当時は原子力発電や核兵器の問題が注目されたいたのかな?と勝手に推測しています。それかもっと違う意味があるのか…。
"預言者"は未来の方向性を指し示すリーダー的な感じ、"聖書の完成"は困難を乗り越えた際に希望が待ってる的な感じでもとりあえずいいかと。気になる人はぜひそこら辺のことも調べてみてください。聖書に馴染みのない私たちからしたらちょっと独特なイメージかと思います。
共に行こう。そんな強い想いを感じます。ボブ・マーリーは本当に個人を超え、抑圧された人々のために自分の人生すべてを捧げてきた。彼の歌、彼の映像、彼のコメントなどの節々にそれを感じることが出来ます。
もう一度このパート。彼の強いメッセージです。
一緒に唄ってくれないかい。自由の歌を。救いの歌を。彼が死後も、世界中の人達に訴えたかったメッセージです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
どんなに厳しい環境の中でも希望を見失わない彼らの姿勢は、私の心に突き刺さり続けます。
どんな苦しい環境でも、自分自身を精神の奴隷から解放ことで希望を見出すことができる。だから諦めずに共に歩もう。共に進もう。そんな人間の矜持と偉大性を彼らの生き方からは感じざるを得ません。
ボブ・マーリーが心の底から伝えたかったメッセージが全人類と共有可能になった時に、私たちが生きる社会が全く違ったものになることは間違いありません。
そして私は彼が訴えた「精神の奴隷からの解放」を誰もが成しえることが出来る唯一の突破口は、令和哲学者ノジェスが発見し体系化した、0=∞=1であり、完全学問であると確信しています。
誰もが自らの力で自らの精神を開放することができる。そんな教育が、社会が、必要なタイミングが目前に迫っていることを強く感じ、取り返しがつかなくなる前にそれらが一人ひとりに、全世界に広まっていくことを切に願っています。
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