連ちゃんパパに見る貧乏論
ワイ、ごく一部で話題になった『連ちゃんパパ』一気読みする
連ちゃんパパという漫画をご存じでしょうか。
知らないあなたは幸いです。
なんというか、釣りバカ日誌みたいなほのぼのとした絵のタッチからの登場人物ほぼ全員クズという内容の漫画。このギャップがすごい。急角度すぎてまず見る人を完全に選ぶ漫画です。
そして読むとかなりの確率で『読むんじゃなかった・・・』と思われることでしょう。
しかしながら、それでも、それでも一気に読んでしまうほど、クセがものすごく強いけど何か惹きつけるものがあるのも事実。
そんな漫画を読んで自身の子ども時代の貧乏と重ね合わせる。
自分も親がパチンコ他で多額の借金を作り毎日借金取りが来てたので子供目線で『分かってしまう』のが嫌だ。漫画はケンドーナガサキみたいな人が取り立てに来ます。この人が借金取りなのですが、もしかしたら唯一といってもいいぐらい常識人というかまともな人であります。
ケンドーナガサキさん
そして、ウチの場合は、借金取りは成田三喜夫みたいな人でした。
家がそんな状況なので当然家賃や電気ガス水道電話の支払いも滞納しており最盛期は上記すべて止められていました。昼は人の気配を消して生活、夜はロウソクの灯りに近所の畑でアレした芋を食べて飢えをしのぐ。連ちゃんパパだけでなく学校の先生に読まされた『はだしのゲン』ともリンクする子供時代でした。
ロウソクの火で灯りをとってね、しかし外でドンドンやられているから居ないとして明かりが外に漏れてはならない。
これってB29の空襲から家を守ろうみたいなことじゃね?
って思いましたね。はだしのゲンの一コマが頭に浮かびました。
貧乏はメリットがいっぱい!
いいですか皆さん!
貧乏な人はお金持ちの生活は知りません。(当然ながら)
しかし、お金持ちの人が貧乏な人の生活を知らないのも、これまた事実なのであります!
我々(勝手に貧乏代表になっている)が、たとえばプライベートジェットでパパッと海外にいって、フォアグラだのトリュフだのキャビアだの食べている(想像するイメージがすでに決定的に貧乏)楽しさは決して分かりませんが、そういう生活をしているセレブな人たちが、醤油を舐めてご飯を食べたり、電気ガス水道を止められて戦時中みたいな生活している人の気持ちもこれまた分からないのであります。(分かりたくないのが事実じゃないのか)
人間、上を見たらキリがないが下を見てもキリがないのであります。
いまある状況をあるがまま受け入れ、そしてその状況を楽しむ。
その姿勢、考え方が非常に大事なのであります実際。
ここで、俺がこんなに貧乏なのに金持ちのアイツは全く苦労もせず欲しいもの買って欲しいもの食べて友だちもたくさんいて、あまつさえかわいい彼女すらいるッ・・・
世の中不公平だ・・・
生きていることって不条理なことなのよね
心の底から思うそのとき。
その気持ちが、禍々しい憎悪のルサンチマンが、金持ちのアイツ等、他者に向かうことこそが危険なのであります。
そのときに刃物や鈍器的なもの、あるいは火器、可燃物、トラック・・・等々が身近にあると自体はさらに危険度を増し、多くの人を巻き込む恐るべき事件になる可能性すらあります。
だからこそ気持ちは内側に向ける!
ないものからあるものを作り出す
いや、創り出す、というべきか
無から有を創り出せるのが貧乏の素晴らしさであります。
貧乏にはクリエイティブな側面も十分あり、その環境で育った子供はイマジネーション豊かな子に育つ可能性だって十分あります。
まあ、大人になって凶悪事件を起こして
犯人の〇〇は幼い時から経済的に苦しい家庭で育ち、その悪い家庭環境がその後の〇〇の歪んだ人格を形成していくことになった・・・
・・・みたいになる可能性の方が大きいのは否めないのでここはスルーさせていただきます。
遊ぶときも、頭の中で想像して楽しむことが出来ますよね。モノがないんですから仕方ないけど。たとえば金持ちのヤツに新しいゲームとか自慢されたとしますね。夜に布団にもぐりこんでから想像でゲームやってるわけですよ。布団の中で国を作って運営していくの。ここのエリアは工業地帯でこの国の武器とか防具とか生産してるね。ここのエリアは商業地帯でスーパーとかお店がいっぱいあるの。主人公はここの街はずれに住んでいて・・・みたいな。本人の頭の中ですべて完結しているのです。
そしてそのクリエイティブな才能、お金がなくたって(゚ε゚)キニシナイ!!というメンタルが、自分の外側に向かうことにどうしてもなっていきます。そのうちに必ず。
その外側に向かう気持ちを『なにくそ!お金がないからって負けてたまるか!!』と内側に向け、勉強やら何かの研究やら仕事やらを頑張る方向に行くと、後々に多くの人から尊敬を集める偉人や経営者になるわけですね。
XXは子どものころはとても貧乏だったがそれに負けず勉学に励み、寝る間も惜しんで研究に没頭、ついに〇〇を開発し多くの人命を救うことになるのだ
・・・みたいな
その外側に向かう気持ちが『うおおおおお!なぜ世の中はこんなにも不公平なんだ神よ!!』と叫びながら刃物や鈍器を手に本当に外に飛び出してしまうと、先述のように
犯人の〇〇は幼い頃の貧しかった環境がその後の歪んだ人格を形成し~
となっていくことになってしまうのですね。
だからすべては気の持ちようだと思うのです。これは貧乏に限らず。
それで改めて連ちゃんパパを読む
なるほどなあ。