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#0-1 なにをするのか

来週末からついに、スペインに行く。結局何がしたいのかわからなくなってしまいそうなので、時間がある今のうちに、しっかり言語化をしようと思う。

わざわざ新卒で入った会社を退職して海外に行くのだから、きっと大きな意気込みや目標があっていくのだと思う人もいると思う。でも実際は、そんなキラキラした目標もなくて、少し急いで決めてしまった気もしている。スペインには大学時代に1年間交換留学をしていたこともあるし、スペイン語も日常に困らないくらいには話せる。なので、「海外生活をしてみたい」や「語学力を伸ばしたい」という勢いもない。大学生の頃に、留学するときはドキドキ・ワクワクしていたのを覚えているけれど、正直なところ今は不安な気持ちのほうが強いかもしれない。

とはいえ、せっかく”1年間いられる”という自由な切符を手に入れたので思う存分楽しんでいきたいと思う。具体的に決まっていることは少ないし、実際に現地に着いてからしかわからないこともあるだろう。でも、ぼやっとでも考えていることを少しずつ言語化して、行動に移していきたいと思う。

なにをするのか

わたしは、「都市的な暮らしの中で自然とつながる」生き方を探求したい。今の世の中の人は、みんな忙しくて、大変な暮らしをしていると思う。それは(ここでは詳細は書かないけれど)資本主義の限界であるとも思うし、効率化の功罪でもあると思う。でも人間は、良くも悪くもただの生き物なので、もう少し晴耕雨読的な生活をしてよいのではないかと思うのだ。

でもそれは「今の生活を捨て、里山に移り住み、自給自足生活をしろ」ということではない。人間の叡智が蓄積して、今の都市的な暮らしがあると思うのでそれを否定するのではない。だけれど、もう少し自然に寄り添った生活をしてみませんか?という提案がしたいのだ。

そして、そのアウトプットの場所となるのがスペイン・バルセロナ。具体的には、お味噌汁のワークショップがしたい。

お味噌汁と自然の関わり

「日本の食卓に欠かせない一品」といえばお味噌汁だと思っている。そして、お味噌汁を作ること、飲むことが「自然とつながりながら暮らす」ということのとても小さな一歩でもあると思う。

味噌は、発酵食品であることは誰でも知っている。そして、発酵食品こそ自然の賜物だと思う。土井善晴さんの本にインスパイアされているのだが、お味噌汁は自然においしくなる、自然がおいしくしてくれるものなのだ。たとえ、少ししょっぱくても、薄くても、ぬるくても、まずいということはない。そして、お味噌汁の具となる食材も”旬のもの”をいれれば季節感も感じられる。下ごしらえをするときに、旬の食材に触れる。それだけで自然とつながることができると思う。

そして、お味噌汁が家庭料理であるのもとても面白い。お味噌から手作りすることも簡単にできる。わたしも自分のお味噌を仕込んでいるのだが、だれが作っても、微生物だちがしっかりおいしくしてくれる。なので、まったくプロである必要はない、と私は思う。

まだまだ、どんな切り口でワークショップを開催するのかは未定。できるかどうかも全然わからない。でも、この1年間で実験してみたいと思っている。

まずは基本的なお味噌汁の作り方から始めて、「お出汁を変えるだけで、こんなにもお味噌汁の風味が変わるのだよ」、とか「意外とこんな食材をいれても美味しいのだよ」とか、「あの名作映画にでてきたお味噌汁を飲んでみよう」とか。はたまた、縁食論的な考え方でいろんな人と会話できる場所にしたり、ちょっと人と話できる場所にしたり、いろんなことに挑戦できてみたらいいな。

このnoteのインスピレーションとなった本はこちら:


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