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『名前の力』 歴史からみる日本人のパワーオブネーム
名乗ることは大事だ。
名乗ることは、ビジネスでいえば、「名前+肩書き」といってもいいかもしれない。
私のライター人生も「Webライター」と、思い切って名乗ったことからはじまった。
実は、Webライターラボに入るまで「私なんかが、ライターなんて名乗っていいのだろうか」って思ってた。
今の肩書きは「歴史×Web3ライター」。なんなら「歴史ライター」だけでもいいかなと思うこともあるくらい。
でも、以前は「歴史”好き”ライター」とか、ごまかしたような肩書きにしていたんだ。
(「Web3」をどうするかは、自分と向き合って決めます)
日本人なら「名乗り」でしょ
男の子に人気のテレビ番組のひとつに「スーパー戦隊シリーズ」がある。
我が家の息子たちももれなくハマった。
しかも長男は、私の息子らしく?歴史をさかのぼって、最初のスーパー戦隊から全て見た。(私も見た。笑)
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初代のゴレンジャーから、共通しているというかあえてしているお決まりのシーンが、「名乗り」。
例えば、次男が一番ハマった宇宙戦隊キュウレンジャーでは「スーパースター!シシレッド!」のように、かならず名乗りを入れる。
私に当てはめてみると「歴史Web3ライター!くるみ!」みたいな感じか。
(書いてみて、少しダサっと思ってしまった笑)
それはともかく、このような「名乗り」は、日本では歴史的に行われてきたことだ。
(ようやく歴史の話)
鎌倉時代の武将は、一騎討ちの前に自分の出身地や名前、身分、家系などを大声で告げた。名乗っている間に攻撃するのは、良しとされなかった。
なぜ、名乗るのかというと、だれが討ち取ったか、手柄を明確にする意味、味方や自分の士気を上げるため、相手の士気を下げるためであったといわれている。
これ、現代でいえば、権威性。
セミナーの冒頭の自己紹介で実績を述べること、SNSのプロフやポートフォリオ、名詞に実績をのせること。
セミナーなどでは、自分の話を聞いてもらうために必要だし、逆に相手がすごい人だと、萎縮しちゃったり、緊張しちゃったりする。
武将のやってたこと、現代でもすっと理解できちゃう。
パワー・オブ・ネーム
名乗りにおいて重要なのは、肩書きだけではない。
現代では、名前そのものに権威性のある方は、ごく一部だろうけれど、昔は名前そのものにパワーがあった。
武将の名前には、「偏諱」(へんき)と「通字」がある。
これは室町時代以降に広く浸透していった習俗で、「偏諱」は主君の実名からもらう1文字のこと。
「通字」は、その家で代々受け継がれている文字。
例えば、室町初代将軍・足利尊氏の場合。
「尊」は、主君である後醍醐天皇の本名「尊治」から。
「氏」は足利家に代々受け継がれている字。(父は貞氏)
つまり、名前(実名)をみれば、その人の社会的地位がわかったのである。
戦国時代には室町将軍から偏諱をもらうのが流行る。
例をあげると、第12代将軍・足利義晴から「晴」の字をもらった戦国大名は「伊達晴宗」「尼子晴久」「武田晴信」…。
第13代・足利義輝からは「伊達輝宗」「上杉輝虎」「毛利輝元」…。
ちなみに、このお名前の文字、もらうには現代の価値で300万〜1000万円くらい必要だったらしい。
タダじゃないのよ。
(参考書籍:清水克行著『室町ワンダーランド』)
「なりたい自分」に先になれちゃうのが肩書き
たいして面白い話にならなかったが、名前の力、あなどることなかれ。
もしかしたら、「なりたい自分」に先になれちゃうのが、肩書きかもしれないと思う。
自信がなくても、まだ行動していなくても、「なりたい自分」を名乗ってみたら、何かが変わるかもしれない。
私も、自分のキャッチコピー絶賛考え中。
(SNSとかのプロフィールの1行目にくるやつ)
さて、なりたい自分を探して、今日も自己対話します。