VirtualBox 7.1でApple SiliconのMacにarm版Ubuntu24.04 Desktop環境構築
やっとApple Silicon上でまともに使えそうなVirtualBoxが登場しましたね。一時期使い物にならない感じで公開されてていつの間にか消されていたのが、VirtualBoxのアップデートと共に(なんか雰囲気もすっかり変わって)満を持して登場。betaとついてはいますが公開されたんならそれなりの検証がしたくなるのが仮想化マニア(?)というものだろう。
Ubnutuの24.04も登場してそろそろ半年になろうかということで、最近は中古品集めが趣味ですがソフトは新しくしてみたいという欲に負けて試してみます。
検証環境
本体:MacBook Pro 16インチ 2023
チップ:Apple M2 Max
メモリ:64GB
ストレージ:1TB
OS:MacOS Sequoia 15.0
VirtualBox :7.1(Apple Silicon)
Mac OSもアップデートが来ましたね。iPhoneミラーリング機能が面白くて、知り合いは「仕事中にiPhoneいじれる神機能」って言ってたけど普段個室で過ごしてる身としてはそういう意味での恩恵はないな・・・。
準備
とりあえずVirtualBoxのインストールと、arm版Ubnutuのダウンロード・・・っておもったけど、Ubuntu Desktopのarm版は最新は22.04なのですね。最初普通にダウンロードしちゃって、名前にamd64って入ってるのみて「あ、そっか」ってなった。
動くかどうかみたいだけなのですが、まあせっかくなのでDesktopつかえるようにしたいので、server版にデスクトップ環境を入れるというちょっと正規のリリースとは違ってくるかもしれないけどな検証をしてみることにしました。
目指すところとしては、マルチプラットフォームで使えるVirtualBox上でマルチアーキテクチャのコンテナを利用して、BYOD主流になっている高等教育機関での同一のセキュリティ演習環境を提供できるようにすることです。世間一般的なニーズというより自分に必要なので・・・。
仮想マシンの作成
ISOイメージはArm版の最新のやつ(ubuntu-24.04.1-live-server-arm64.iso)で2.5GBほどでした。これを選択してあげて自動インストールはスキップしてます。自動インストールはなんか嫌い。そもそもserver版でもいけるのかな。でもこれまで自動インストールとか使って、まともにGuest Adittionsとかまで入れられたことないんだけど。俺だけだろうか。まあなんにせよインストールは特に問題なく終わりました。キーボードレイアウトをJapaneseにしたぐらいで他の設定は特筆すべき部分はないです。
インストール時に最初めちゃくちゃ小さなウィンドウになってるので、メニューからView→Virtual Screen1→200%ぐらいにしてあげるとちょうどいいかもしれない。あとで全画面にしてあげるからね・・・と宥めつつ。
ここからはインストールウィザードの設定とか連続スクショです。
ということで、サーバ版は久しぶりにインストールしてみたけどこんなに簡単だったっけ。前はもっと難しかった気もするけど、まあ順調にインストーラも進化しているのでしょう。
無事インストールも終了したので再起動!って思ったら
なるほど。ごめんなさい。まあEnter押せばええんやでって優しく言ってくれてるので、従順に従います。えんたー!
というわけで無事ログインプロンプトが出ましたので、ログイン。
ログインできました。こっからさらに、デスクトップ環境を追加できると思うので、以下を実行してみます。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install ubuntu-desktop
お決まりな感じのコマンドですが、デスクトップのインストールまでで約15〜20分ぐらいかかったでしょうか。せこせこnote書きながらしてるのもあってあっという間。
無事終わると、プロンプトが戻ってくるのでリブートします。
$ sudo reboot
これでデスクトップ環境が立ち上がってくるはずだああああ!と、おもったんだけど妙に時間が。かかっている。なんかネットワークのところでひっかかってるみたいだな・・・って思ってたら進んだ。
ちょっと気にはなったけどとりあえずログイン画面まできました。よかったよかった。ログインしてみましょう。
慣れ親しんだUbuntuのデスクトップ画面に、24.04のマスコットNoble Numbatの画像が。なんか妙にかっこいい画像になったな。問題なくログインはできたので、あとはVirtualBox恒例のGuest Additionsのインストールをやる・・・前に、さっきのネットワークのがちょっと気になったので確認。
なるほど。まあ今回はとりあえず「使えればいいか」っていいうぐらいで起動確認してみたいので、サービス停止してみましょう。再起動したときに突っかからず、かつちゃんとネットワークが繋がってれば問題ナシ!ああでもこれはGAインストール後のほうがコピペできていいかも。コピペするなら後回しでも。ぃ
$ systemctl disable --now systemd-networkd-wait-online.service
そしてGuest Additionsをインストールしますが、その前に必要なパッケージのインストール。これやっておかないとなんかカーネルおかしくなることもあるので結構大事で、いつも忘れてあわわわわ、ってなる。やる前に一回スナップショット撮っておいたりしても良いかも。やり直しは面倒なので・・・。
$ sudo apt -y install gcc make bzip2 linux-headers-$(uname -r)
メニューのDevicesから、Insert Guest Additions CD imageを選択するとディスクがマウントされる(便利!)ので、選択した後にクリックして開いて、autorun.shを右クリックしてRun as a Programってやってあげると、認証聞かれますがGAのインストールが始まってくれます。すこし待つ。
インストールが終了したみたいなので、とりあえずここで一回再起動しておきましょう。ネットワークのサービスを停止していたら立ち上がりもスムーズなはず。ああそれと、もしクリップボードをホスト←→で共有したい場合は仮想マシンの設定もしておく必要がありました。忘れてた
共有フォルダとかも使いたい場合は設定が必要だけど、私は特に必要ないので設定関係はこんなもんです。
というわけで、まずはVirtualBox7.1でUbuntu 24.04 Desktopは無事動いたということで一旦目的としては完了。
なんか、画面解像度とかいじってるとちょっと画面がチラついたりカーソルバグったりしたりもしましたが、再起動すると落ち着いたしあまり気にはしてません。何か問題あったらまた確認します。
(おまけ)Arm版Windows11
世間一般的にはこっちを待ち望んでる人の方が多いのではないでしょうか。私はさっさとParallels買ってしまっていましたが、有料の壁はやっぱり高いしそれを教育機関で・・・とかなるともう壁どころの騒ぎじゃない。もっと予算が欲しい。
別にArm版Windowsが動いたからって全部が全部できるってわけではないかもしれませんが、使えないより全然いいので、試しておくのはいいでしょう。
ということで玉砕しました。まあ今後またいろいろ試してくる人が出てくるでしょ。設定周りとかいろいろいじったりすると起動する可能性が0でもない。と信じてる。またそのうち誰かがやってくれて何かしら扉を開いてくれるだろう。