先輩、頑張りすぎです(女性編)
「私の大学時代の先輩の話なんだけど」
「いつもの英雄のD子さんですか?」
仕事も終わり、これからアフター6というOLの少ない夜の自由時間。外へ飛び出す前にいつもこの化粧室に集まる。どのオフィスも同じだと思うが、男性と女性で化粧室は別けられている。男性禁制の空間は、女性が本性を現す場所と化す。そこはまるで、満月の夜に映し出される狼の如く、LEDライトで照らし出されたモンスターウーマンとでもいうべきか。
「そう・・・数々の伝説(悪い意味でも)残してきた先輩」
「なんですか?」