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失われた時を求めてとキャバクラ

同窓会で、酒が入ってくると、男子たちがキャバクラがどうのこうのと盛り上がっていた。お酒が飲めない自分はキャバクラに行ったことがない。だから何がいいのかわからず、すっかり大人になった女子たちと、あっちのほうでキャバ嬢にベンツ一台分貢いだだの何だのと言ってるね、と冷静に会話していた。そういえばキャバクラを舞台にしたドラマや映画が沢山あって、石原さとみや広瀬アリスをはじめ、なんだか夢のような美女が演じていることも多い。日本人ってどうしてこんなにキャバクラ好きなんだろうと改めて思ったところ、たまたま読んでいた「失われた時を求めて」。
 主人公の一人、オデットという高級娼婦(フランスではココットと呼ぶらしい)がお金持ちの株ディーラーのスワンをさんざん振り回し、ついには結婚します。この辺りのワビサビがプルーストの真骨頂かもしれません。
 それで気づいたのは、ココットとは日本のキャバ嬢ではないかと。つまり、商品は肉ではなくて、恋愛という心なのではないかと。だからやめられない止まらない。
 ベンツ一台分つぎこんだ彼は結構もてる奴で僕たちは彼の周囲にいる彼を好きになってくれている女子をさんざん勧めました。早くそんなキャバ嬢とは手を切れと。しかし彼は「彼女が一番話が合うんだ」ときっぱり断りました。
恋愛のプロですね。恋愛とお酒が絡んだら最高なんだろうな。脳内物質出まくりで、それは肉では出せない味。依存性にもなりますね。
 お酒が飲めない私には一生無理そうです。 

一人飲むコーヒーは終わったばかりの恋の味。
コーヒーと恋愛は失恋のほうですね。私はこっちのほうかな。失恋もだいぶ独りよがりなものとはいえ、脳内物質はかなり出てそうですが。


 

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