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GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 2)

振り返ると今回の旅で(個人的に)いちばん刺さった体験が、大会主催団体Global Trust Partnersの理事会を見学させてもらったことでした。(え、そんなものをゲストに見せてくれるんだ?と驚き)

前回記事(Day 1)はこちら


成田からアブダビで乗り継ぎ、イスタンブールに朝7時頃に到着する。空港でGTP(Global Trust Partners、今回の大会主催団体)が手配した車を待つ。ちなみに今回のフライト・ホテル・空港送迎はすべてGTPのアドミニストレーター(スタッフ)が手配している。30か国から60人の参加者がバラバラに到着するのだから、そのロジスティックを想像するだけでも大変なことである。

参加者はWhatsApp(グローバル・スタンダードのLINEのようなアプリ)に登録し、そこに送られてくる指示や予定表(Run Sheet)に従って行動する。Run Sheetはその日の分が前日深夜または当日の朝食時に送られてくるのでかなり慌ただしい。運営スタッフも現地入りしてから具体的な準備をしていることや、プログラムの進行具合やその場でのフィードバックに基づいて内容を直前に決めていると思われるので、このフレキシビリティが運営側にも参加者にも前提となっているようだ。(ちなみにWhatsAppグループには参加者からの質問や色々なやり取り、写真などが常に目まぐるしくアップされてくる。空港の入国ゲートから車送迎までの道案内もビデオで載せてくれていて助かった。)

到着日は、GTPのBoard Meeting(理事会)が行われることになっていて、日本チームは特別にオブザーバーとして見学させてもらえることになった。昨年も参加した佐藤さんによると、この理事会の進め方こそ、GTPが「ガバナンスの見本」として提供したいものの一つであるようだ。確かに、と思うポイントが色々とあった。

午後から行われるBoard Meetingに先立って、午前中は広報・ネットワーク、研修など各部門の担当理事と担当スタッフによる委員会が行われていた。

13時~14時に、Board Orientationが行われた。これは正式な議事進行の前に、膨大な資料(Digital Binder)の説明と質疑応答をするためのものである。資料は、事業報告・財務報告に加えて、GTPの理念や関連規則・Style Guide(報告・広報資料の統一フォーマット)などすべてが1冊にまとめられている。新しい理事へのオリエンテーションの意味もあるそうだ。

続いて14時~18時にBoard Meetingが行われた。GTPの理念の確認、議長選任、聖書を読んでの奨励、前回議事録の承認などに続き、各部門の担当理事から午前中に行われた委員会の報告がなされ、最後にGTP代表のGaryによる年間活動報告が行われた。その時に印象的だったのは、Garyが詳細説明を陪席しているスタッフにさせていることだった。

日本チームが特に感銘を受けたことは主に2つ。

  1. 理事会前に全員で一緒に資料を読み込み、質疑を行う時間を確保することで、理事の責任や参加意識を高めていたこと。(山崎さんによると、日本の多くの団体の理事会では、資料の事前説明が不十分だったり、名誉職やお客さん状態で参加している理事も少なくないそうです…)

  2. 全スタッフが理事会に陪席して議事進行をオブザーブし、必要に応じて説明を行い意見を伝えていたこと。透明性と信頼関係の確保。決断を行う理事と、実行するスタッフが相互の役割を尊重し合う様子。(最後の短い時間にはスタッフが退出してExecutive Sessionが行われていた。)

イスタンブールの街はどこを見てもモスク

その日は歩いて10分ほどの屋上レストランで、夕暮れに染まるモスクを見ながらのディナー。(山崎さんと佐藤さんは時差ぼけ解消のためお休み)ホテルを出発する前にWhatsAppのアンケートでメニューの注文を取り、オーダーを確認するGTPスタッフの献身ぶりに感動した。トルコで行われている大会なのに現地トルコ在住のスタッフは1人もいないので、現地手配ができるスタッフの能力の高さと、イスタンブールが海外からの団体客向けに整っていることでこれらのロジスティックが可能になっているのだろうか。理事の一人がお誕生日なので、皆でお祝いをした。


今日はここまで。明日からいよいよ大会本番です。え!お昼ご飯が無いの?
どうぞお楽しみに。

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