さいかわれいこ

外資系秘書部門のお世話係。キリスト教会・宣教団体を対象に、秘書業務をテーマにした講演や…

さいかわれいこ

外資系秘書部門のお世話係。キリスト教会・宣教団体を対象に、秘書業務をテーマにした講演やコンサルティングをしています。

最近の記事

GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 7)

前回Day 6の記録を読んだ日本チームのメンバーから「危機にもなりうる会話だったにもかかわらず、魂が通じる会話になった」「危うい発言を適切に思いを含めて翻訳してくれた」とコメントをいただきました。皆さんの生々しい記憶を呼び覚ましてしまったようです。大会最終日の着地点はどうだったでしょう。 世界遺産のブルーモスクで気分転換した前回記事はこちら。 この日は理事たちが先に帰国したため人数が6割ぐらいに減り、恒例のテーブル大移動が少し楽になった。最初は旧約聖書ハガイ書1章・2章を

    • GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 6)

      地理的に近い国どうしの交流は、分かり合える部分と緊張感が走る部分がミックスします。正直な思いを伝えあう関係ができればベスト。 船上で踊ったのが一番楽しかった前回記事はこちら。 この日も「断食」で(Day 3参照)昼食を取らずに午前・午後のセッションが行われた。事前の予定では課題図書のテーマ、宣教団体の資金調達の話をすることになっていたが、当日朝に配布されたスケジュールは大幅に変更されていた。各国のニーズを聴くために軌道修正していると感じた。数日前のテーブル発表で、佐藤さん

      • GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 5)

        大会プログラムへのちょっとした違和感をスルーせず言葉にしはじめた日本チーム。これがボスフォラス海峡のドラマへの伏線となるのです。前回記事はこちら。 朝8時からは自由参加の、各国のPeer Accountability Group(キリスト教団体の事務責任者たちが互いに説明責任のある交流を築くGTPの中心的な取り組み)について話す時間。PAGをどのように始めたら良いか、使えるリソースは何かといった情報交換で、私は頑張って参加したものの頭がフルに働かず、通訳のタイピングも途切れ

        • GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 4)

          イスタンブールと東京の6時間の時差ボケが解消した頃には、朝から夕までびっしり詰まった大会プログラムと慣れない英語環境による疲れが出てきた日本チーム。「まだ半分あるのか…」とこっそりつぶやくDay 4です。 入れ替わりで60人の参加者全員と小テーブルでディスカッションし、その60人が一度は全体発表をするアルゴリズムに驚いた前回記事はこちら。 この日は昼食をはさんで午前と午後に、Faithful and Finance(信仰と金銭管理)の研修ビデオを見て、章ごとの質問にテーブ

        GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 7)

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 3)

          いよいよイスタンブールでの国際大会が始まりました。でも美味しいトルコ料理は夜までお預けで、テーブルをぐるぐる移動することに。 理事会を見学させてもらった前回記事(Day 2)はこちら。 朝9時のプログラム開始前に、8時からオプションでアジア・アフリカのための祈祷会が行われた。参加者が自由に祈る集いで、佐藤さんと私もそれぞれ英語でお祈りをした。日本のキリスト教界で事務局ワーカーが助けを求めていること、戦後の歴史で欧米の宣教師に頼ってきてガバナンスが育たなかったことを、祈りの

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 3)

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 2)

          振り返ると今回の旅で(個人的に)いちばん刺さった体験が、大会主催団体Global Trust Partnersの理事会を見学させてもらったことでした。(え、そんなものをゲストに見せてくれるんだ?と驚き) 前回記事(Day 1)はこちら 成田からアブダビで乗り継ぎ、イスタンブールに朝7時頃に到着する。空港でGTP(Global Trust Partners、今回の大会主催団体)が手配した車を待つ。ちなみに今回のフライト・ホテル・空港送迎はすべてGTPのアドミニストレーター(

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 2)

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 1)

          この文章は、MA-netのメンバーに旅の報告をするため専用Slackに連載するものですが、どなたにも波乱万丈のドラマに満ちた(個人の感想です)国際大会の雰囲気を味わっていただきたく、noteにも記録しておきます。 10月7日(月) 成田空港で日本チームが集合し、今回の旅の目的とそれぞれの役割を再確認する。 GTP (Global Trust Partners)というキリスト教団体のファイナンス(資金調達)やガバナンス(適切な運営)の向上を目指す国際ネットワークの年次会合G

          GTP Global Gathering 2024 @イスタンブール 参加記録(Day 1)

          日常と非日常の音楽

          キリスト教雑誌「舟の右側」9月号の、わたしの趣味・気晴らし・健康法という息抜きコラムに寄稿した文章です。ブログ転載の許可をいただいたので、記念に残します。 コロナ禍で私は神が人に与えられた音楽の素晴らしさを再認識した。所属していたゴスペル・クワイアの活動は早々に休止せざるを得なかった。教会の礼拝はオンラインとなり、私ともう1人の奏楽者が自宅で録音した讃美歌のカラオケ音源を配信した。月に1度は通っていたクラシックコンサートも、中止や延期になった。   そんな時に、ツイッターで

          日常と非日常の音楽

          秘書にサポートされる人のことを何と呼ぶか問題

          自分の夫や妻のことを「主人」「家内」「旦那」「女房」と呼ぶのに抵抗を覚える人が、「夫」「妻」と呼ぶのは世に定着した。しかし、他人の夫や妻をどう呼ぶかは相変わらず難しい。上下・主従関係のニュアンスがあるワードを避けたい人は、「お連れ合い」「パートナーの方」と呼んだり、面識があるなら「鈴木さん」「花子さん」と名前で呼んだりと、工夫を凝らしている。「夫さん」「妻さん」というニューウェーブも出てきたが、なかなか万人が自然に使えるワードは定着していないようだ。 これと類似した、秘書・

          秘書にサポートされる人のことを何と呼ぶか問題

          秘書サービスの松・竹・梅

          秘書論三部作を世に(noteに)出してから、このテーマで講演やコンサルティングをする機会を何度かいただいた。予想していなかった展開である。秘書の心得を説く人はいても、秘書にサポートされる側の心得についてはあまり語られてこなかったのかもしれない。 講演を聞いてくださったのは、キリスト教団体スタッフ、クリスチャン社会人、牧師・牧師夫人、教会役員など。そして参加者が特に関心を示したのが、秘書サービスには松竹梅の3段階がある、という話だ。これは私の経験に基づく独自の理論であるが、秘

          秘書サービスの松・竹・梅

          誰が秘書になれるのか

          前の記事を書いてから、 秘書を探しているという話を聞くようになった。秘書ってどうやって探すのでしょう。どっかで秘書経験のある人? 私も知りたい。(←秘書部長 w) 以前にFacebookでこんな記事を書いた。 秘書という業務を20年やって、秘書30人のお世話係をしていますが、秘書に特殊技術なんて何もありません。ほんとほんと。ただ必要なのは、この状況を何とか守りきってスムーズに進めるという胆力と覚悟だけで、パソコンがどうだとか知識がどうだとかは二の次。ママ友さんたちの中

          誰が秘書になれるのか

          喜んで受け取ってもらえるもの

          以前の投稿で紹介したレスキュー・ハブの坂本さんが歌舞伎町の夜回りをするときに、 かばんに詰めていくグッズを見せてもらった。 クナイプのハンドクリーム、 ロクシタンのアルコールジェル、マスクケース。 汗拭きシート、ちょっといいシャンプー。 え、かわいい。 クナイプのハンドクリームには、 「Everything will be fine./きっとうまくいくよ」 のメッセージが印刷されている。 これ特注で作ってもらっているんですか?と聞くと、こういうパッケージの既製品バージョ

          喜んで受け取ってもらえるもの

          秘書を持つのはぜいたくなことか?

          1つ前の記事で、キリスト教の教会や宣教団体にも秘書がいたらいいと思う、と書いた。 日本のプロテスタント教会は少人数で、牧師以外のスタッフがいる教会は少ない。信徒の目でざっと見る限りでも、牧師たちの日常業務は、礼拝説教の準備や信徒のケアなどの牧師業だけでなく、電話対応・書類作成・備品の買い出し・業者とのやり取りなど、多岐にわたる。 牧師1人で回っているうちはもちろん問題ない。教会の規模が少し大きくなってくると、ではもう1人誰かを迎えましょうということになる。 その場合に、

          秘書を持つのはぜいたくなことか?

          「秘書」専門職のパフォーマンスを最大化する助け手

          この文章は、2019年にKGK(キリスト者学生会)の卒業生会誌 コイノニア の「仕事の神学」という連載記事として掲載されたものです。様々な分野で働くクリスチャンが、自分の仕事をキリスト教の視点から「神学」するというもので、自己紹介がわりに載せておきます。 秘書の業務は、その組織やサポートする相手によって全く内容が異なってくる。私は専門職事務所で秘書をしつつ、30人弱の秘書たちを統轄している。同じ専門職であっても、定型書類のドラフトをしてほしい人、接待のレストランを探してほし

          「秘書」専門職のパフォーマンスを最大化する助け手

          レスキュー・ハブの坂本さん

          noteを使おうと思ったきっかけの1つ。 歌舞伎町に立つ女性たちを支援するNPO、特定非営利活動法人 レスキュー・ハブ の夜回り声かけ活動を見学させてもらったこと。   レスキュー・ハブ コロナ禍で増加 歌舞伎町の路地裏に立つ女性たち 「レスキュー・ハブ」支援の現場 (nhk.or.jp) 金曜夜、在宅勤務を終えて自宅から30分。 知らない世界、というか報道でしか知らない世界があった。 とりあえず速報としてFacebookに書いたこと。 「大きな学びは、おばちゃん(私)の

          レスキュー・ハブの坂本さん

          自己紹介

          団塊ジュニア、男子高校生母、会社員。地元の教会でオルガンを弾いたり、日曜学校の先生もしています。大人の課外活動(クラシックコンサート遠征)や、セカンドキャリアを考える余裕が出てくるにつれて、TwitterやFacebookにおさまらない文章を書く場所としてnoteを使います。