漢字検定の勉強をした時の話 ~なんで私が漢検準一級に!?~
はじめに
こんにちは、昭島の漢字王こと高橋です。
もうすぐ今年度も漢字検定が開始されますね。
と、いうわけで、今回は「漢字検定準一級」を取得した時の話をします。
(準一級がどの程度のものなのか気になる方は漢検 過去問題集 | 漢検の教材 | 日本漢字能力検定 (kanken.or.jp)を参照してみてください)
「準一級か、自分には縁のない級だな」と思ってしまう読者様もいらっしゃるかもしれません。が、なるべく敷衍した内容を書くように心がけるので、受験する級に関係なくある程度は参考になるかと思います。
(ただし一級を除く……)
使った教材について
①頻出度順 漢字検定問題集(成美堂出版)
書店で色々と見比べた際、なんとなく見やすかったので「一冊目」としてこれを選びました。結果としてはこれ一冊を仕上げるだけで十分合格できる内容でした。英単語でも古文単語でも同じですが、「まずは一冊を完璧にする」ことが大切です。
②カバー率測定問題集 漢検マスター(ナツメ社)
一冊目が概ね仕上がった頃に並行して始めたのがこちらです。合格ラインである「80%」を確実に超えるにあたって、一冊だけの学習だと「漏れ」がある可能性があるため「二冊目」としてこちらをチョイスしました。良かった点としては、
ほぼすべての問題に「意味」も併記されている
ところです。日本語におけるところの漢字は表意文字なので、「意味を意識する→部首などがつかみやすくなる→自ずと覚えやすくなる」という流れがあります。
確かに使っている人が多いだけのことはある本だな……という印象でした。
③漢検 過去問題集(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
主に時間配分の確認として最後に使いました。
どんなに知識があっても時間内に「正答率80%」に達することができなければ不合格なので、何かしらの形で過去問に一度は触れて「ここまでで〇分くらいかかるな」「全体でおおよそ△分くらいか」という把握はしておきたいものです。
勉強時間
はっきりと記録をつけていたわけではないので正確ではありませんが、
「合格ラインに達するまで」の時間はおおよそ「50~100時間」
だったと思われます。「1日1時間前後」の勉強を「2~3か月」継続したあたりで合格点に達することができた……というイメージです。
ただし、この時間数は少ない方だと思います。自分が「10万3000冊の書物を完全記憶している」といった、とある特別な能力者である……などというわけでは決してありません。今までの人生経験(仕事や趣味など)のおかげで、「あっ、これ聞いたことあるな」「この漢字見たことあるな」といったものがある程度初めから存在していただけです。そういう意味では、問題集と向き合うだけではなく、普段の何気ないところ(読書でもなんでも)から意識して「漢字に関する知識」をつけていくと少しは楽になると思います。
もちろん、これは漢検(漢字)に限った話ではないとは思いますが。
勉強方法
①まずやってみる
②できなかったところをチェックしておく
③次の日に、まずは「前日やったところの復習」から入る
④日数が経ってある程度ページ数が進んで来たら「前日の復習」と「新しいページを進める」ことに加えて「昔やったところの復習」も並行して行う
という流れを基本としていました。
①と②については特に説明不要というか、誰でも行うことですね。
③、④については、たとえば
月曜
P36~39(前日の復習)P40~43(新しいページ)P10~15(以前の復習)
火曜
P40~43(前日の復習)P44~47(新しいページ)P16~21(以前の復習)
のように回していく、という感じです。(復習はチェックしてあるところを中心に行い、あまり時間はかけない)
「とりあえず1周終わらせてからまとめて復習したいんだよな~」という方もいるかと思いますので好みが分かれるところかもしれませんが、狙いとしては「完全に忘れきる前に復習を行うことで定着度を高める」というものです。
「なんかその日は良くても時間が経つとすぐ忘れちゃって……」とお悩みの方は上記のような回し方をしてみるのもひとつの手です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
少しでも参考になる部分があれば幸いです。
ちなみに「準一級を取得して何かいいことあった?」と問われれば、
・「取得する過程」で身につけた知識が仕事や日常で役立つときがある
・ふとした会話の際に「漢検?準一級持ってますが何か?」と言うと「おお~」と感心される
の二つが主たる返答になりますでしょうか。
準一級と一級は「実益」というよりは「趣味」の領域に近いので、中学生や高校生が「受験」を考えるなら、まずは英検二級や準一級を優先した方が絶対に良いです。
また、「一級」については完全に別次元の難易度ですが、いつか挑戦してみたいところです。準一級を高尾山とすると、一級はエベレストくらいの高さがありますが……
試験中の注意点としては「字を丁寧に書くこと」ですね。返却された結果を確認すると「えっ、これ完璧に書いたはずなのに間違い扱いになるの……?」といったものが数問ありました。採点の基準については漢検の採点について | 日本漢字能力検定 (kanken.or.jp)に記載されており、これを見る限りは「こんなん余裕っしょ」と思う方も少なくないとは思いますが、
実際の採点はめちゃくちゃ辛かった
です。「キャプテン翼 ジュニアユース編」におけるフランス戦の前半ばりに「これでもゴール判定にならないのか……」という感じでした。
他の級を受験したことがないので、その採点の厳しさが準一級だからなのか、あるいは漢字検定全般なのかは不明ですが。
それでは、漢字検定を受ける予定の方は頑張ってください!