digital or film
お久しぶりです。しのぐです。
暖かくなってきましたね。
最近は初心にかえって、フィルム写真も撮っています。
撮影には Rollei 35 S を使用。フィルムは Kodak ColorPlus 200。
天気も良く、光と影が綺麗に出ていたのもあり、設定はF8.0まで絞ってパンフォーカス気味に撮影しました。
ハイライトに少し暖色がかかっている様な写りで、その時の雰囲気や空気感が綺麗に表現出来ているかと思います。
見た目も可愛くて、コンパクトでオススメです。(横に置いてあるフィルムはPORTRA 160 です…紛らわしくてすみません…)
この色味や淡い空気感が好きでデジタル写真でも表現出来ないか試してみました。
上 Rollei 35 S(Kodak ColorPlus 200)
下 Leica Q2(Adobe Lightroom で好きな色味に現像)
デジタルで表現した方が色が鮮明に出ています。(フィルム写真と比べると赤と黄の輝度が少し低いかも…)
フィルム写真の方が色の滲み方や雰囲気がしっかりと心を掴んでくれる気がします。看板の文字の淡い色味がより一層フィルム写真の良さを出しています。
…次いきます。
上 Rollei 35 S(Kodak ColorPlus 200)
下 Leica Q2(Adobe Lightroom で好きな色味に現像)
この写真はデジタル写真の方の壁の白レベルが高いですね…室外機に当たっている光の調整をしていく過程で壁に当たっているハイライトも一緒に持ち上がったという具合でしょうか。(部分補正はしていません)また、WBに関しても若干イエローに色かぶりしています。
フィルム写真の方は全体的に見てコントラストが高いのか低いのかよく分からない写真に仕上がっています。壁への光の当たりは抑え目でありますが、室外機付近のハイライトとシャドウを見るとコントラストが高めです。
…どんどんいきます。
上 Rollei 35 S(Kodak ColorPlus 200)
下 Leica Q2(Adobe Lightroom で好きな色味に現像)
この2枚は結構似ているのではないでしょうか。フィルム写真の方が若干青みがかっています。使うフィルムにもよるのでしょうが、赤と黄がしっかり出ているように思います。
デジタル写真については、先ほどから紹介している写真と同じように現像してみました。デジタル写真の方がシャドウが強く出ているように見えます。(赤の色相を少しオレンジ側にしてシャドウを少し持ち上げるともっと似てくるかも)
…次最後です。
上 Rollei 35 S(Kodak ColorPlus 200)
下 Leica Q2(Adobe Lightroom で好きな色味に現像)
フィルム写真の方の地面や壁にに薄らと緑がのっているように見えます。デジタルの方では色がはっきりしてしまっているので似たような写真にはなっていますが、味のある深さや自然な色かぶりはフィルム写真の方がよく出ています。
まとめ
デジタル写真をフィルム写真に近付けた現像をやってみましたが、実際に見比べてみるとデジタルで表現するのが難しい良さがフィルム写真にはありました。(まだまだ自分の現像の腕が足りてないというのもありますが…)
なんでもない風景の写真でも、見たときに心にぐっと来る温かいものがフィルム写真にはあると思います。そのぐっと来る温かい何かをデジタル写真でも感じて欲しくて今回の企画をしました。
私がカメラを始めたきっかけは、妻がフィルムカメラで写真を撮っており、そのフィルム写真に魅了されたことでした。フィルム写真に対してはじめは『何が良いか分からないけど何か良い』というなんとも抽象的なイメージでしたが、色の出方、写りの淡さ、空気感、風合いなどいろいろな要素が重なってフィルム写真の良さに繋がっているのだと思います。
今回、使用した Kodak ColorPlus 200 以外のフィルムでもまたの機会に試してみようかと思います。
これからもカメラを始めた時の感動を忘れずに、デジタルでもフィルムでも自分の好きを作品に乗せて表現していきたいです。
最後にデジタルで撮影したこの日の写真を載せておきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
Leica Q2
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