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スイッチ
「自分がどう在りたいか、考えたことある?」
こんなに漠然とした問い、人生27年間で初めてだった。
会社で採用業務に携わる中で上司から言われた一言。
無論考えたことはなかったが、採用に携わる仕事の中で学生に対して
「この仕事の価値はこれだ」と定義をしておきながら
「どんな社会人でありたいか」の自分なりの意思がないのはカッコ悪いと感じた。
きっかけは些細だったが、今では僕が楽しく生きれている「軸」になっている、と言う話。
3万5,000回の選択
「人は1日に3万5,000回の選択をしている」とある大学の研究成果があるらしい。
具体的には3万5,000回の「決断」と言う定義をされており、3万5,0000分の1という言葉の底しれぬパワーすら感じる。はたまた、選ばれなかった選択肢の数を思い浮かべると気が遠くなる。
「分母を増やすほどに、選び抜かれた分子の強さは増す」この言葉は僕がリスペクトするsumika 片岡健太さんの言葉である。
それに同じく、迷いや悩みは多ければ多いほどに最終の決断や意思決定の価値はグッと引き上がると考えている。
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「凡者の合奏」を手に取ってみて下さい。
「この人の生き様はカッコいいな」と思う人がこれまでの人生で何人かいた。この人たちのカッコ良さの所以は決断力であり、その決断力は「選択肢」が多ければより強くなる。過去の選択と決断を、日々を正解にしようと生きているからこそ、カッコよく見える。
そう思うと妙に納得感が増すのではないだろうか。
スイッチを押すか、押さないかは自分自身
僕はこの選択肢を「スイッチ」と定義した。
スイッチは押すものであるから、押さないこともある。
つまり、押すか押さないかは、自身の意思決定である。
理不尽な出来事に対して、時間が経つと納得できることがある。時間が解決してくれるように見えるが、実は自己意思による決断である、と気づけた時に過去の理不尽がどうでも良くなった(笑)
少し話が逸れてしまったが、複数の選択肢から一つを選び抜く。その責任は自分にあるからこそ「スイッチ」であると思う。
自身の運動音痴を自覚して、科学部に入る未来を思い浮かべながら、箱根駅伝を目指して陸上部に入る。
箱根駅伝とは別の世界で走り続ける未来を思い浮かべながら、箱根駅伝のマネージャーへ転向する。
親戚一同が賞賛するような有名企業で働き続ける未来を思い浮かべながら、退職しプロカメラマンを目指す。
家族になる未来を思い浮かべながらも、パートナーとは決別し新しい自分を見つける。
上記はほんの一例だが、僕の過去の選択肢たち。
選んだ選択肢の強さはさることながら、二択になったもう一方も中々強い。
でも、勝負とは異なり引き分けにはできない。
けれど、こんなに強いライバルがいるからこそ、
選び抜いた方を正解にすべきだと今を生きている。
ではこんなに強力なライバル(選択肢)はどう生まれるのか。
人との出会いがスイッチをつくる
僕は、人との出会いがスイッチを生むと思う。
物心ついた頃から母親に
「人との出会いに感謝をしなさい」と言われてきたけれど、28歳になりその事実の重さと尊さを実感している。
だから、スイッチ。
とある人と出会って、作られたスイッチ。
押すか押さないかは自分次第。
でも出会うことがなければ、そのスイッチは押すか押さないかを迷うことすらできない。
これまで多くの人が僕のスイッチになってくれた。
押さなかったスイッチも沢山あるけれど、それにすら感謝をしたい。
そして僕もこれまで出会った人のスイッチでありたいし、未来に出会う誰かのスイッチでありたいと思う。
先日、個展を開いた友人から
「君がいなければ、私は写真を続けていないよ」
と言われて「スイッチになれてたのかな」と胸が熱くなった。
続けることの難しさや苦しさを知った上で、
続けることを選んだのは彼女自身の強さだと思うが、
その選択肢に関わることができたのは誇らしい。
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写真を撮る。
言葉を紡ぐ。
求人広告をつくる。
僕にできるやり方で、これからもスイッチを作る。