大人の役割

僕は子どもの頃、とても泣き虫だった。

誰に何を言われずとも、幼稚園に着いて忘れ物をしたと気がついた瞬間から泣きじゃくっていた。

先生に怒られるのが嫌だったのもあるけど、ひょっとしたら「これを忘れた」ことで自分にどんな不利益があるか見通せない不安に駆られていたのかもしれない。

“散髪が怖い” 発達障害の子でも通いやすい美容院 15年の試行錯誤 | NHK

今の時代は良いな、と思うことの一つ。

大人がちゃんと子どもと向き合っている。

僕のような子どもは泣き止むまで放置されていた。

関わりたくない子どもとは関わらない、そんな時代から、どうやったら泣かないかを考えながら試行錯誤する大人が今はいることがどこか羨ましい。

僕もそんな大人でいなきゃ、過去の僕が浮かばれない。