いじめられた過去と向き合う

わたしは「るこ」
るこは、お友達につけてもらった名前。

私はずっといて
ずっといない

何年も誰にも言わずに
生きることをやめ

ただ
影のようになった

わたしは
わたしを
隠すように
亡き者にした

わたしは
昔、いじめられていた
幼稚園
中学校

それは、
わたしが、
存在するから

だからわたしは

わたしを
なかったことにした

わたしはその日から
ふたりになった

中学校の、
ある日
その日から眠れなくなって

その時されたこと
とりわけ言われたこと

それを毎晩のように
反芻して
何年経っただろう

精神科に通っても不眠の話しかできず
頑張れなかったから
わたしは、パニック障害の人に擬態した

よく似てるから
楽にさえなれれば
それでよかった
楽になりたかった

生きることを諦めることも怖くて
でも生きることも物凄く怖かった

わたしは、昔、いじめられていた

何度も何度も

いじめなんてものじゃないけれど

いじめとしか今は書けない

この一行を書くのに20年の月日が経った

不快感が全身を包み込む前に、息を停めながら、早足で書く、消さないんだ、私はこの記録を

わたしは名前をもらった

わたしは「るこ」

わたしは
息を吸いたい

生きたい


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