私が私として生きる道をどこかに残しておきたい。そんな奇妙な願望を持っている自分がいるんだよね。でもそれって、自分の存在がこの世界に確かにあった証だと思うんだ。私たち一人一人が独自の道を歩み、それぞれが独自の物語を紡ぐ。この大きな世界の中で、私も自分なりの物語を残していきたいな。 これは、怖がりなわたしが、わたしとして、生きた証なんだ なんて事ないこと、でもとっても大切なこと
当時の私は 女の子が好むものを好むことが怖かった 女の子が羨ましかった わたしという言葉が嫌いだったし うちという言葉も嫌いだった 右と書かれたそこに私の成りたかったものや、好きなものがあると知っていても、それを選ぶことで、誰かに嫌われるような気がして、誰にも本当は私は右に行きたいのだと言えなかった 右を歩く人が羨ましかった 私は右に行きたい、右に行く権利のない人間 右に行く勇気のない怖がりな臆病な子だった 人生が時折、[右][左]と書かれた分岐点のある道のように見え
わたしは「るこ」 この子の中にずっといる 生まれた時から居る 誰か 初めて文字に現れる 私の手記を 誰よりも私自身は 未来で 読むことができるのだろうか 書きながら現れる不快感を超えて 私は今の自分まで 追いついてみせるんだ この記録を いつまで消さずに いられるのだろうか 少しづつ 私と私が 対話をしようとしている 今までにない 怖さ でも その時は 近づいている ーーーー ーー ー 今日は 私の話をします 4歳くらいまでの話 わたしは「るこ」と
わたしは「るこ」 るこは、お友達につけてもらった名前。 私はずっといて ずっといない 何年も誰にも言わずに 生きることをやめ ただ 影のようになった わたしは わたしを 隠すように 亡き者にした わたしは 昔、いじめられていた 幼稚園 中学校 それは、 わたしが、 存在するから だからわたしは わたしを なかったことにした わたしはその日から ふたりになった 中学校の、 ある日 その日から眠れなくなって その時されたこと とりわけ言われたこと それを毎