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メディア評 松ちゃんの発言

上記の発言が話題になっているようだ。松ちゃんやリンクのヤフコメ欄でも出ているように、「死んだら負け」っていうのは確かに一理あるが、こういう「勝ち組負け組」的なところから離れて再考することも重要かと感じる。昔、歌人の枡野浩一が自殺者に「生きろ」というのは、「生きる側」の傲慢である旨の作品を残していたのだが、結構、これは重要な気がしている。

もちろん、死んでしまったらそこで終わりで、死者の側は何も言えなくなるし、そうなってしまったら「死人に口なし」で、結局死んだ人が何かを抱えて亡くなった場合、その理由がわからなくなってしまうし、遺族の人たちが悲しい思いをしてしまうのは、良いことではないし、自殺を美学にしてはいけないと感じる。しかし、ここまで追い込まれてしまった人に、「死んだら負け」的なことを安易に口にできないのも正直なところである。

今回の件では、亡くなったアイドルと事務所の間で、違法残業やパワハラがあった報道がなされ、実際に社長はこれらの一部については事実と認めているようだ。だとすれば、これらの事実、とりわけ違法残業については、何らかの形で法的に処理できなかったのかと、感じる。

ワイドナショーをすべては見ておらず、今回の発言は報道ベースでしか見ていないのだが、松ちゃんがこうした一連の経緯をどうとらえているのか気になる。吉本といえば、その労働環境、仕事の大変さがネタになるほど、話題になる。松ちゃんにしてみれば、もしかしたら芸能界としては「よくあること」ととらえているのかもしれない。今回の件、SNSで炎上芸人として名を馳せている同じ吉本のウーマン村本、オリラジ中田(独立するのかな?)、キンコン西野、また最近はテレビでのコメンテーターとしての発言が話題になるほんこん、小藪辺りがどうとらえているかが気になるところ。そこで、彼らの普段の発言が、いかに事務所に守られているか否かのバロメーターになるともいえる。

#松本人志 #松っちゃん #いじめ #自殺