No.14 違い。

え? と首を傾げる友人に頭を抱えた。

何度目だろうか。数え切れない程のすれ違い。

俺は人とは違う。理解するまでに時間はかからなかった。

俺にとってはごく普通、当たり前なのに、まるで可笑しい物を笑うように首を傾げる姿は怒りしか生まない。

“ 気が合う友達 ” 、俺はまだそんな人に出会えてない。

そんな人なんてもう居ない、でも心の奥の奥で信じている、小さな願い。

首を傾げる友達に少し笑えば、俺の考えを説明する。

普通になりたかった。

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