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日記

もうここまでだ、という限界までモニタ上の数字と睨めっこし、力尽きたいが帰らなくてはいけないので早歩きで夜の公園を抜ける。暗闇などどこにもなくて薄い赤が夜空に滲んでいる。嫌だなエクセルのショートカットキーをいつまで経っても覚えられないし、タイピングは自己流のままだ。泣きそうな気持ちになるけれど、それがどこから来ているのかわからないので寄り添うこともできない。昨日すっからかんになった胃袋。入浴しなかったので頭皮が痒い。昼間は晴れていたらしいが閉め切りの部屋にいるから陽射しの加減もわからない。たまにお使いを頼まれて通路を抜けるとやっと息が吸えるような気がする。月のリズム、新月や満月ごとに生理がきていつまで経っても慣れずに不快感を覚える。目を瞑ってジャンプしよう、違う場所にワープしたい。嫌なことがあると強く目を瞑って、覚えていませんようにと祈る。そうしたら次の瞬間にすぐに行けるような気がする。夜中の薄い赤がじわじわと拡がる。結局引力からは逃れられないのだ。暗澹さる気持ちになる。こんな重いものを持ってどこに行く。昔、女だからって冒険を諦める理由にならないとスパッと言っていた女性の言葉、もう名前も忘れてしまったけれどたまに思い出す。金稼ぎも身体も性別も決められたリズムや季節もすべてが本当はかなり鬱陶しい。数字は踊って、パソコンがよく止まる。なぜか同じファイルが2つ同時に存在してお互いに保存し合うので唖然とする。架空の物語があるから私はバランスを取れるのだろうと思う。早く寝ましょうね。

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