日記
2022.3.20
眠すぎる。春眠暁を覚えず。どこまでも眠れる。
カーテンを洗濯。
引越しの荷造りが面倒くさい。
毎回思うのだが住んでいる土地を離れる直前になって、美味しい名物や近道を発見するのはどうしてなのだろう。
今日はよく行く百貨店からスーパーまでの別ルートを発見した。
工場地帯と閑静な住宅地が入り組む不思議なエリア。
去った後にその土地がよく夢に出てくることがある。あれはやめてほしい。
もうすぐ自分はこの街からいなくなる。当たり前だが街はあり続ける、そう思うと不思議な気分。
春になると高校生の頃に出された写真撮影の課題を思い出す。選択した美術の課題は毎回面白かった。インスタントカメラで、アルバムを作るという課題。被写体は自由でなんでもよかった。
私はクラス替えが嫌で、というか変化のある春が苦手だった。今も同じ。
自転車に乗って普段なら行かない住宅地まで出向き、並んでいるタイヤや、ポイ捨て禁止の看板、他人の家の寄せ鉢を撮影した。楽しかった。なんの知識もないからかえって自由に撮れた。
同級生は家族や食事を撮影していて、自分のアルバムは若干異質だった。でも今でも大切に持っている。その時の景色を閉じ込めていく工程は楽しいと初めて知った。私はずっと同じ土地に住んだことがなく、いつか離れることも知っていたから自分が住んでいる団地も撮っておいた。
春になると、クラスが変わるのが嫌なのに誰にも言わなかったことや、桜に見向きもせずに国道沿いを自転車で延々と走ってみたことを思い出す。
2022.3.21
面白い夢を見た。地球を救うために学者が集まっている。なんとその一味になっていた。宇宙から計算式を出さないといけないが、もちろん自分にできるはずもなくすぐに諦めた。夢でも諦めが早い。
SFっぽくて目覚めた後もワクワクしていた。すぐに二度寝したけど。
現実では荷造りが迫っていた。つまらないですね。服を売るために整理したが、襟がヨレヨレの服は売れるのだろうか。バタバタしすぎて初めて部屋着のまま郵便局とコンビニに行った。謎の解放感。知り合いに絶対に会いたくないシチュエーション。
カーテンを洗うその2。カーテンを外したらものすごく部屋が明るくなった。この部屋、好きだったな。環境の変化が苦手なのに引越ししなきゃいけないのは辛い。
寝ても寝ても眠い。