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おやすみ 日記

最近おじいさんがやっている総菜屋さんを発見した。正直、めちゃくちゃ最高に美味、という訳でもないのだがラップで包まれた食べ物は素朴な味がする。手作りなので腹持ちするし、ちょうど良い美味しさ。値段もリーズナブルで驚く。間も無く閉業してしまう、下町の喫茶店のランチも家庭的な味わいだった。私はこじんまりとその街に根付いている店が好きだ。決まった土地に永く住んだことがないから、余計にそう感じる。おじいさんと一緒に、惣菜が合計でいくらになったか数える。おじいさんはゆっくり数えるし全商品の端数が0なので、算数が苦手な私でも合計額が暗算で出せる。
買った惣菜と本がバックの中で混在してしまわぬようにしまっていると、すれ違いざまに嫌な圧を感じた。後方で怒鳴っている4、50代くらいの男。しれっといなす若者。怖いな。公衆の面前で怒りを露にするということは、よほどイライラが抑えられないからだ。私はこの国に住む人の9割は(自分も含めて)実は何らかの精神的な病理を持っているのではないかと思っている。多かれ少なかれ。鬱などになる人は、むしろまともな感性であるのではないかと思っている。まあ仮定の話。怖さと夕飯の惣菜を抱えて、早歩きで帰る。道中で立ち止まっている人がいて、さっきのこともあり警戒していたら、足元が奇妙に光っている。散歩中の小さな犬。犬の胴体に巻きつけられた蛍光フラフープのようなもの。やっぱり地球は変なところです。仕事中は数字の見過ぎで目が霞んでくる。そういえば久しぶりに口紅を買おうかと思っていたのだけれど疲れたので辞めた。男の人でも口紅を塗ったら気分が上がる人もいるかもしれない。脈絡もなく様々な考えが過る。今日は文章を書いて早く寝ましょうね。

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