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日記のようなもの

昨日も詩をスマホに打っていたらいつの間にか寝ていた。それでいま自動保存されていた下書きを見たら、最初は音程がついていたのに全然思い出せない。やっぱり少し鮮度が落ちている気もするし、かえって練り直せる気もする。

昔から好きだった方の写真展に行って「高校生の頃から好きでした」と伝えられて、すごく満足した。好きなものを好きって伝えられるってとても良いなと思った。でも逆に、謝りたいけれど謝れないとか、そういうのってすごく心にしこりとして残ってしまう。できたら好きですとか素敵ですねとか良いですねって言うので溢れさせたい人生。一方で好き嫌いがはっきりしているから、嫌いとかやりたくない気持ちも、ないがしろにしたくない。

そのあと別の写真展に行った。初見だったけれど懐かしい感じがした。ご本人の視線を感じて会釈したら、一瞬だけ交差した感じがした。人間の目は宇宙みたいだと思う。中に星があって少し輝いていて、たまに交差する瞬間がある。しない時は全くしない。でもする時はする。その瞬間は永遠のような気がするし後から何度でも思い出す。子どもは大抵そうだと思うが、私はじっと人を見つめる子供だった。視線が合うと大人はどうして目を背けるのか不思議だった。いつの間にか自分もあまり人の目を見れなくなって、中学生になるとそれこそ会話はしているのに全く見れなくなった。あれは何だったのだろう。そしていつの間にか回復していた。でも今も人の目を見るのが苦手で、変な奴だと思われないように意識して事務的に見る時がある。だから、自然に交差する瞬間はとても貴重だし大切にしたい。交差、というとなんだか分かりづらい。でも繋がるとかそういうものではない。もっと流れ星みたいな瞬間的なもの。

小学校一年生の頃、道端で作業着を着た若いロン毛のお兄さんのことを例になくじっと見ていた。おそらく仕事の帰りだったのだろうその人は、にこっと小さく笑ってアパートに消えていった。知らない子どもや赤ちゃんからじっと見られる度にあの優しそうな青年を思い出す。じゃあ大人になった自分が見つめてくる子どもに対して笑い返すかと言うと、面白くない時は笑えない大人に成長したので、そのまま無表情で見返すことが多い。

ふふふのZINEというとても素敵なイベントにZINEだけ参加します。今から楽しみ。今年は2冊出したい

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