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記録 前後

7/8
健康診断。ストレスと体調不良が生み出される職場で健康状態を調べられるのって皮肉、と思いながら受診。いつの間にか受けないという選択ができるようになっているので来年は受けなくていい気もする。でもかえって目立つし浮くのかなとぼんやり考える。レントゲン後、面倒なので下着をつけずにシャツだけ着て戻ったら、係の女性から「戻るの早すぎるのでは?」という奇異な目で見られた。こういうところが抜けているというか、無頓着。そもそも下着ってなんで着なきゃいけないのだろう。思春期の頃は胸が垂れないように、と教えられたがそんなに垂れるものなのか。別にそれが自然な状態ならば垂れてもいいんだけど。そういうことを考えると原始人ってラクでいいな。あと健康診断てやっぱり好きじゃねえなと思いながら戻る。眠い。昨晩は異常に寝つきがよくなかった。あまり眠れていない。
上司が「大変なニュースになる」と色めきだっていた。芸能人の急死?と思ったが興味もなく、しかもその日は業務に追われていて、それどころではなかった。目の前で「選挙中なのに」と何やら話していたが、よく聞こえなかったし、政治家の逮捕くらいにしか思わなかった。昔は〇〇大臣が更迭になったと良く聞いたけれど、すっかりなくなった。

退勤後にニュースを知る。Twitterの情報が一番早い。遺体が目に入りものすごく不快な気持ちになるが、「見たい」という気持ちも自分の中にあることに少しゾッとする。本当のことが知りたい。でも視覚情報は頭に残りやすい。後悔するだろうと思ってネット情報を意識的に遮断した。奈良はよく遊びに行った場所。昨晩疲れていたのにまったく寝付けなかったのは、そわそわした嫌な予感だけ先に知っていたのだろうか。
ブレーキで現実に戻る。バスを降りる人の群れ、熱気、曇り空。世間が騒ぐほど、かえって冷めていく。なんか変だよな、と思うのだけれど、何がどうおかしいのかはよくわからない。

7/9
外出。すっかり良い休日。こういう楽しい時間がずっと続くといいのにな。外は酷暑だがショッピングモールは結構な人出。知人は引越し直後だったので選挙に行かなかったらしい。自分もそうだったが不在者投票ができたはず。一応説明すると「えっそうなの」と言っていた。以前は「自民党やばい」と、どちらかというと選挙に積極的に行っていたので、知識として知っていたなら、もしかして行ったのかもしれない。ちゃんとアナウンスすれば良いのにと思うが、まあそもそも行く気がなかったのかもしれない。だいたい今回の選挙は全体的に「清き一票を入れましょう」みたいな空気感があまりない。投票時間が繰り上げされる投票所も多いらしいし。多分結構ヤバい国になってるんだろう。

7/10
ものすごいたくさん寝る。昼過ぎに起床。起きてしばらくして、なんとなく、ああもうダメかと思う。こういう時の勘は当たる。切ない。けれど、この気持ちや過程をちゃんと覚えておこう。今後6年間が終わるまでが遠足です、という気持ちになる。長いな。宇都宮市で260票が無効になったらしいが、そんなことある?選挙区は関係ないが、私が推している山添拓さんが当確していて嬉しい。選挙権を与えられて結構経つが、自分が投票した立候補者や政党が、ストレートに勝ったことがない。嫌になる。一番後味が嫌だったのは宇都宮けんじさんがボロ負けした都知事選。当時は東京に住んでいた。けれど今回の選挙はなんかちょっと違う感じがした。絶望だけではない。情報は自分で取りに行けばちゃんとあった。だからちゃんと考えて投票した若者が今回だけで絶望して欲しくない。気持ちがわかるからこれからも投票し続けて欲しい。まあこれも勝手な願いなのだろうな。若い世代にどんどん負担が積もっていく。その前に国自体の体力も、保つのだろうか。

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