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おとなの女性の物語 不定期更新予定 100人いれば100通りの生き方がある ちょっと自…

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おとなの女性の物語 不定期更新予定 100人いれば100通りの生き方がある ちょっと自分に重なる とか わたしならこうするのに 等 読んだ人のこころに少しでもふれることができれば幸いです

最近の記事

真珠の涙

小さいとき たしか テレビアニメで 見たのだと思う 流した涙が 真珠に なるのだと きっと 自分も そうなると 信じていた あの頃 ずっと 泣くことなんて しては いけないと 自分が 勝手に 決めてきた けれど もしかしたら 幾年分の だしきれなかった涙さえ 真珠に なるとするならば どんなに 美しいのだろうかと うっとりと 今も 夢にみている

    • 【掌編小説】 りん

      小さな頃は 夢の中のように ぼんやりと 過ごしてた 若い頃は 仕事も 遊びも 恋も 目一杯 楽しんできた この 激しい性格は なかなか 波乱含み だったし 良いことだけじゃなく いろんな ことも あったけど 後悔は ない 気がつけば 独り身のまま こんな年に なってしまったけど たくさんの 出会いと 別れが 人生を 豊かに してくれたと 思ってる 人生の 一時を わたしに 交わせて くれた 人たちに 感謝 今 また 夢の中に いる気分 ふわふわ して

      • 【掌編小説】 かをる

        今年の夏は 海に行かないで 終わりそう つい 1ヶ月前まで 隣にいた 彼が いなくなった 影響は 思っていたより ずっと 大きかったみたい 別れた直後は ベッドも 窮屈さを感じることなく 1人でゆったり 過ごせるし いびきに 眠りを 妨げられることもない なんて 快適なんだろう って思ってた TVだって 全然興味ない スポーツ番組 見なくていいし ドラマや 映画も見放題だ 相手の 予定に合わせて スケジュールを組む必要も なくなった 大柄な 彼の為に

        • 【掌編小説】 わかこ

          今日は10年目の 結婚記念日だ でも きっと 忘れてるんだろうな 昨年の 誕生日も 忘れられてたし 子供はいないが 割と仲良く やってる方だと 思うけど 時間の経過とともに 互いに 気遣いが 減ってきたかも 別に スイートテンダイヤモンド が欲しいなんて 思わないけど 10年の節目 なのだから 一緒に食事くらい したかったな きっと 今日も 仕事で遅くなるのだろう 若い頃は いちいち 帰りの予定の確認を していたものだが 最近では 聞くこともなくなった 夜

        真珠の涙

          【掌編小説】 ろこ

          美味しいもの いっぱい食べて ゆったりと 温泉に 浸かる 誰にも 邪魔されない 至福のひと時だ なんて 幸せなんだろう 日常の 嫌なこと 煩わしいことから 解放されて 何も 考えずに いられるのが 心地いい はずなのに… 2回目の 露天風呂に 浸かりながら 本当は 彼と 2人で来たかった って 思ってる 以前は 感じなかった 寂しさに 気づいて しまうのも あなたのせいだよ 1人の 気楽さが 気に入って いたけれど 2人の 楽しさを 知ってしまったか

          【掌編小説】 ろこ

          【掌編小説】 れいこ

          綺麗だねって 言われることは あるけれど わたしのことを かわいい って 言ってくれるのは あなただけ 麗子って名前が 昔は好きじゃなかったけど やっと 違和感なくなってきたかも 褒め言葉は 素直に受け取るように してるし ありがとうって思うけど 特に 何の感情もわかない だいたい 綺麗とか そうじゃないとか 見る人それぞれの 価値判断であって 絶対的なものではない 他人に どう思われようが どうでもいい ただ 若い頃 生き方が 顔に表れるって 言われた

          【掌編小説】 れいこ

          【掌編小説】 るみ

          わたし 今 彼に夢中だ もっと ずっと いっぱい 一緒にいたい なかなか 叶わないけれど 恋多き 女と 言われても かまわない いつだって この瞬間を 大切にしてるだけ 惹かれあい 求め合うことの 喜びも 分かち合い 溶けてしまうほどに 愛おしい 他の誰かでは ダメなんだから ちゃんと しっかり 繋ぎ止めて ほしい 遠い 昔からの 連れ合いのように なぜか懐かしく 思えるから きっと 運命なんだと 感じてる 彼も どうか 同じ 気持ちで ありますよう

          【掌編小説】 るみ

          【掌編小説】 りこ

          あたしの 周りは 今恋愛に夢中みたい 昔は よく集まって 飲みにいったりしたけど 最近は 皆 仕事や彼の事で 忙しいらしい 別に 1人も好きだし 構わない 彼氏が 欲しくない と否定するわけじゃないけど 熱望するほどではない 結婚🟰幸せ とも 違う気がしてる 皆 相手に 幸せにしてもらうことを 望んでるみたいだけど どうせなら あたしは 自分で幸せになりたい 幸せも お金も 自分でつかむのがいい 何の根拠も ないけれど きっとできると 信じてる まず

          【掌編小説】 りこ

          【掌編小説】 らん

          昨日 前の彼の車を 見かけた もう 完全に 忘れたと 思っていたのに 一瞬 視界に入った 見覚えのある フォルムに 反応して ドキッ とした 多分 彼は 気づいてはいまい 懐かしさと 言い表せない 感情が 込み上げてくる 別れて 2年以上 たっただろうか? わたしは 今彼とも 上手くいってるし 幸せですよ あなたは 今 幸せに 過ごせてますか? 一度は 結婚も 考えたほどの 付き合いも 時間が 経てば 記憶すら 現実にあったことなのか 都合よく 塗

          【掌編小説】 らん

          【掌編小説】 よりこ

          隣で眠る 彼の顔を 眺めながら こういう瞬間が 一番幸せだな なんて考えてみる 付き合って3ヶ月 まだまだ お互い 知らないことばかりだけど 好きな人が いるってだけで 優しい気持ちに なれる気がする 足と腕を 絡めながら 体温を 感じるのが好き 少し前まで 様子を伺うように ゆっくりと 触れてくる 彼の手が 最近 無造作に 大胆になってきたことが 嬉しい こころの 距離が縮まって 遠慮が減った分 信頼が増えていると 感じるから もっと もっと 好き

          【掌編小説】 よりこ

          【掌編小説】 ゆき

          今日も 特に何もない 普通の一日 職場と家の往復で 新しい 出会いもない 別に 1人が好きな訳ではないが ここ数年 彼氏はいない 1人で どこにでも いけるし なんでもできる その 気楽さに 慣れてしまったことに 少し 焦りを感じてきたのが 正直な気持ちだ 特に 不自由はない が このままで いいのだろうか? パートナーが いることが 全てではないが これから先 一緒に 楽しいこと 嬉しいことを 共有できる 男(ひと)がいたら きっと 普通の毎日が

          【掌編小説】 ゆき

          【掌編小説】 やえ

          いつも 悪い男に 惹かれてしまう 悲しい 思いすること わかっているのに 好きって気持ちは 自分で コントロールできないから しょうがない 他に いいよってくる 男がいない訳ではない でも 魅力を 感じられない 人と いくら 一緒にいたって ちっとも 楽しくなんかない ましてや 好きでもない人に 触れられるなんて 絶対に無理なのだ 何度も 苦い思いを 味わっているのに 今 好きになってしまうであろう この男にも 同じ予感がしている 全て あたしが都合のいいよ

          【掌編小説】 やえ

          【掌編小説】 もも

          何で泣いているんだろう? 訳もわからず 涙があふれてくる どうということのない いつもと かわらない日 悲しいことが あった訳でもない 花粉症でもない ⁇ 突然起きている 自分の感情とは 一致しない この現象に 戸惑っているのは わたし自身だ でも 冷静に 俯瞰している自分もいる これが 外出先ではなく 自宅でよかった とか とりあえず 害はなさそうだから 様子をみようか なんて思ってみる 前に 突然 涙が溢れてくるのは 自分の感情を

          【掌編小説】 もも

          【掌編小説】 めい

          しばらく 男は いらないかな 今は 自分の為に 生きていく 今年で30歳 20代最後を どう過ごしたいか 強烈に惹かれるもの 何にどうフォーカスするのかは わたしが決める どうしたいの わたし? 今までは 考える 余裕さえ なかった 先月 仕事も辞めた いい歳して 無謀だという声も チラホラ そんな言葉に 耳を傾ける気は ない もう30? いや まだ 30なのだ 人生 先は長い とりあえず 一人で 気ままに 行ったことのない 国にでも 行こうか

          【掌編小説】 めい

          【掌編小説】 むつみ

          湯船にゆっくり つかって 心と身体が ゆるまっていくのを 感じる 煩わしい 感情も 全て 流れてしまえばいい なんて考えてみる 最近 彼と喧嘩して まだ仲直りできてない どうでもいい 些細なことが 発端で ヒートアップして 互いに 謝るタイミングを 逃したままだ いつもは わりとすぐに 仲直りできるし 今回も そのうち 何ごともなかったように 元に戻ると 思っていたのに もう3週間も 連絡がない まだ 怒ってるの? 会いたくて たまらないと 思ってしまう

          【掌編小説】 むつみ

          【掌編小説】 みち

          あなたとは違う 声も 肌の感触も 何もかも きっと 普通になっていく まだ 始まったばかりの 新しい恋は 拙くて ぎこちないけれど 前を向いて 生きると 決めたから もう 振り返りはしない ずっとずっと 遠い未来に 少しの 胸の痛みとともに 思い出すことが あったとしても 一時の 感情の 揺らぎが あったとしても 大丈夫 大丈夫 きっと 懐かしい思い出となる いつだって 今 この 瞬間こそが わたしの 全てだと 気づい

          【掌編小説】 みち