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米×ブロックチェーンとは!? 【福島県西会津町】

こんにちは。こうです。

突然ですが、お米はスキですか?
うちの息子は白米あればOK!というタイプなので、米は欠かせません。

我々の食生活に欠かせないお米。
それを作る米農家は大変な職業です。
日本には有名な米どころがたくさんありますが、
後継問題や安定収益確保など様々な課題を抱えています。

今回はこうした問題に立ち向かう、
福島県西会津町の「石高プロジェクト」を紹介します。

ブロックチェーンでお米に価値をもたせる「石高コイン」を使った、新たな地方創生の形とは?


西会津町の概要

福島県北西部、新潟県との県境に位置する西会津町は人口5,639人(令和5年4月1日時点)。基幹産業は農業であり、特に全国でもトップクラスの食味を誇る西会津産のお米は「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で平成19年から12名が金賞や特別優秀賞を受賞し、食味が高く評価されています。

しかし、深刻な少子化(高齢化率が47.1%)や稼ぐ力の低下(平均所得が231万円)により、基幹産業である米の後継者不足米価下落にともなう町全体の衰退が課題となっています。

米を価値の基軸にする「石高プロジェクト」

課題解決の一手として、2023年8月にデジタル技術を活用した実証事業「石高プロジェクト」をスタートしました。

石高プロジェクト発足の経緯
西会津町での課題は「稲作経営の基盤強化」です。米はエリアによって一括で価格が決まってしまうため、頑張って農法を工夫するなど、農家が個別に差別化を図ろうとしても、市場では価格差が反映されづらい

また、西会津町は山間部で稲作に取り組んでいる背景もあり、(平地のように)大規模化して利益を増やすことは簡単ではありません。今後、稲作で利益を増やすためには、農家の取り組みや中山間地域の水や土壌の良さを可視化し、その価値を価格に反映できる仕組みが必要だと考えていました。

Questry Co., Ltd 事例紹介ページより引用

そこで考え出されたのが、
ブロックチェーンにより米を価値の基軸にすることです。

石高プロジェクトの目的
福島県西会津町の基幹産業である稲作について、ブロックチェーン技術を活用して新たな販路を開拓するとともに、天候や米価下落などのリスクを事業の応援者や西会津ファン、消費者と分散して負担し、不安定な一次産業の収益の安定化を実現します。販路の拡大に合わせ、交流による関係人口の拡大や稲作の担い手の確保など、地域全体の持続的発展を図る西会津町の事業です。

西会津町プレスリリースより引用

西会津町のお米を応援するファンと一緒に、米作りを持続可能なものにしようというのが本プロジェクトの狙いです。

プロジェクトの概要

ざっくり言うと、
プロジェクトへの参加者は貢献の度合いに応じてNFTが付与され、
収穫されたお米と交換することができます。

石高プロジェクトアプリ画面

参加者は貢献がブロックチェーンに刻まれ、貢献度に応じて報酬が得られます。
【貢献の方法】
・米ボード:金銭での貢献でもらえるNTT(SBTだと思う)
・人足ボード:イベント参加やSNS発信等による貢献でもらえるNTT

【報酬の獲得】
米の収穫時期になると、貢献に応じて米手形NFTが与えられ、新米と交換することができます!

米を価値の基準とする現代の石高が見事に実現されています。

石高プロジェクトの全体像

まとめ

米に金銭価値を付与し、西会津町内外の人と一緒に米作りを持続可能なものにするこの取り組みですが、うまく回っていけば他の自治体でも有効な打ち手になるかもしれません。

プロジェクトは現在進行形ですので、今後も目が離せませんね!
※さっそくアプリダウンロードしてみました

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