標野凪さんの喫茶ドードーシリーズ最新作の「いつだって喫茶ドードーでひとやすみ」を読みました。今回が喫茶ドードーシリーズは最後らしい書き方でした。 以前の二冊も含めて感じてきた事ですが、標野さんは現代の小さな問題を掴んで形にするのが上手な人だなと思いました。特にコロナは大きな転換期として何度も出てきました。 僕もコロナに学校のイベントを潰されました。文化祭では合唱+クラス発表(劇やダンス)+個人発表(弾き語り、漫才など)をしていたのですが、コロナ以降は合唱だけになって
太宰治の「斜陽」を読みました。この本は、家の本棚にあったものです。確か母が高校大学の時に買ったものだったと思います。 実はこの本を読むのは2回目でして、最初はあまり文の内容も趣も分からなったのですが、最近になって明治後期〜昭和初期の文学を読むようになり、「今読んだらわかるかも!」と思って読みました。 さて、本題です。太宰が地方の地主の六男坊ということもあり、貴族風ながらも少し力強いものを感じました。お母さんのかわいらしく美しい様子が仕草の描写を通してその場にいるかの
三島由紀夫の「純白の夜」(角川文庫)を読みました。この本も断捨離でもらった本です。三島由紀夫の作品を文学国語の授業でやったばかりなので気になってもらってみました。 率直な感想ですが、私が「三島由紀夫」からイメージするような内容よりももっと繊細な文章だなと思いました。三島由紀夫って自衛隊の施設で演説をして切腹した日の丸の鉢巻つけた写真が有名なあの人ですよね?写真からのイメージしかなかったのですが、もっと豪快な文章を書く人だと思っていました。 ちなみにですが、三島由紀夫
杉井光さんの「世界でいちばん透きとおった物語」を読みました。この前の本とは別に久しぶりに自分で買ったものでした。買ったきっかけは、知らねえ単語(Spotifyのポッドキャスト)の凛さんがインスタのストーリーでこの本を上げていたからです。知らねえ単語の2人からは面白い話や心にくる言葉、2人の仲睦まじい様子などさまざまなことから癒されます。オススメです。 さて本題ですが、この本を読んでまず率直な感想は、「こんなことが可能なのか」というものでした。ネタバレになってしまわないよ
大江健三郎の「性的人間」を読みました。前の二冊と同じように断捨離の結果見つかった本。最初見た時の表紙のイラストの衝撃と題名の衝撃が同時に来て、興味を持ってからこの本を選びました。3つの短編を集めたものになっていて、それぞれに感想を書きます。 性的人間 題名を見た時「性的か…、どうせ題名だけであんまそういうのでてこないだろう。」そんなことを思っていたが、読んでみるととても事細かに書いてある。またしても衝撃を受けた。 映画を作っていたJ達、ある漁村での撮影で村人達
今回は、森鴎外の青年(新潮文庫出版)を読んだ。前回のように断捨離で出てきた古い本。意外と状態は良く、気になるのは紙の黄ばみくらいでした。それも味になっていい本だった。 まずはあらすじ。主人公の小泉純一は田舎から東京に出てきた学生、性格は今で言うなら物静かで生真面目。純一が劇で出会った未亡人の奥さんに翻弄されていくと言うはなし。 読み終わって率直な感想は、なかなか踏み切らない純一がもどかしいと言うことだ。純一の周りには未亡人の奥さん、芸者のおちゃら、宿屋で一緒に泊まった名も
僕には人の感情が体の周りに色で出てるように見える、気がする。 漫画やアニメのようにはっきり見えるわけでもないし、赤とか黄緑とかはっきりとした色で見えるわけでもないけど、見える気がする 夜の電車の疲れた色のサラリーマン、友達どうしで話す時の楽しい色のクラスメイト、さっさと帰りたい色の別れ際の背中 色じゃないけど色みたいに感じる いい時もあるし、悲しく感じる時もある 今の僕はきっと悲しい色
今僕は高校三年生。受験期真っ盛りです。こんなこと書く暇があったら勉強しろよとは自分でも思う。 多くの人は高校、大学で趣味を見つけるものだと思う。小5、中2でハマったものには再燃しやすいらしいということを何かの記事で読んだ(気がする)。 今僕の趣味は音楽(聴くこと)、読書、料理とかいう至極人並みな趣味であると思う。 趣味といっても音楽では「このバンドのこの曲のこの楽器が好き!」とかいう深いものではなく、「なんとなくいいな〜」と思うだけである。読書も料理も例に漏れず、だ。
今回は芥川龍之介の「羅生門、鼻、芋粥」(表紙にはこの3作品が書かれていたが実際はもっと多くの作品が入った短編集)を読んだ。 祖父母の家で祖母が急に断捨離を始めた。叔母が元々いた部屋の箪笥からものすごい量の本とレコードが出てきた。これもその一つだ。 今まであまり文豪と呼ばれる人の作品を読んで来ず、読んだとしても国語の教科書だった。断捨離で見つかったことをきっかけに読んでみた。 この本で少し読み難かったところは、文体が様々に変化することだ。羅生門、鼻はとても有名な話だから読
今回は角川文庫出版、喜多嶋隆さんの「潮風メニュー」を読んだ。 ざっくりと出会った経緯を 前回読んだ喫茶ドードーシリーズを買った後、「喫茶」「カフェ」などのご飯が題材になった本がやけに気になるようになりまして、今回も潮風メニューという海鮮です!みたいな題名と美味しそうな表紙に引き込まれた この本は潮風シリーズというシリーズもので最初がキッチン、二作目がメニュー、三作目がテーブルらしい… 僕は二作目から入ってしまったけど… 母が病気で、父に逃げられて祖父母もいない孤独な少女
本を読んだらそれを読んでどう思ったか、今日から書きたいと思います 今回の本は標野凪さんが書いた 双葉文庫出版の こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。 写真にはもう一冊 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 は今回テーマにした本の前作になってます。 学校や部活に疲れてふらっと寄った本屋さん、そこの棚に美味しそうなアップルパイと餡子が入ったパン。それを見るやいなや、その美味しそうなスイーツの書かれた本を手に取り、最初の数ページをぱらぱらと読んだ。暖かい雰囲気のカフェに釣られて、久し
優しいって相手の図々しさを許すことだと思う だから優しくしすぎると疲れるし相手が嫌いになっちゃう
今日とある人のインライ見て思ったことだけど、夏はクラスとかの大人数で水色の青春過ごしたいけど、冬はほんとに大切な人と1対1でオレンジ色の時間過ごしたいな〜