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#2春は別れの季節なんて、言ってくれるな

03-29
年度末×月末×金曜日という三拍子で迎えた3月の最終営業日。今の職場で初めて繁忙期のピークを迎え、そして超えた。物理的な忙しさよりも、終わらせなければならないことへのストレスで宙を駆けている感覚。夢の中で、猛ダッシュしてるつもりが、足が回らないあの感じで業務量は大したことないはずがどっと疲れた。


03-31
お花見をしに行ったけど、桜はまだ2分咲き程度で代わりに驚くほどの人混み。日差しが気持ちよく、ようやく春が来たなと思うと泣けるくらいには情緒不安定(絶賛PMS)だった。本当に少し、泣いた。好きなことを口にすると私はいつも泣きそうになる。これは恐らくPMSは無関係だ。そして、感動や胸熱の涙でもない。不安や緊張に近いんだと思う。要は、怖いのだ。
帰り道、貧血気味でふらふらしてたら案の定生理が来た。
とはいえ、良い一日だった。私の手の甲に小さなホクロがあることを知る人がいました。それはそれは喜ばしいこと。

04-03
沖縄に津波警報が出た。チームの半数が沖縄在住の人たちだから、仕事にかなりの影響が出た。
ただ、この影響で誰が困るんだろう。困るだろうけど、もっとこう本質的に困ったり苦しんだりする人っているのか。なんて考えていたら、人手不足で躍起になっていた作業の手を止めたくなった。
自然を前に人は本当に無力だし、私は、宇宙の流れの中で漂うことに反する気はない。とにかく、チームの人が無事でよかったと。
毎日似たような業務の中でも、日々少しずつ事が起こる。対処するチームも、適応しようと力む自分も、昨日とは違うなあ。これがまさしく流れの中だと思うと、人間はちょっと切ない。

04-05
昨日、運命を受容れる、ような表現をした自分が阿呆に思える。
今日、ロイが死んでしまった。
退勤まで1時間という所で連絡が来た。
既読を付けることができず、咄嗟に動ける訳もなく、「体が"鉛のように"重くなる」といったよく見る表現は本当に言い得ているなあ、なんて考えた。
なんとか家に辿り着き、うおーと文字通り泣き喚く。
会いに行く自信がない。対面するのが、怖い。

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