フェミニストが呪術廻戦に唸った話【大ヒットの訳/私的感想】

   

ちょっと呪術がヤバかったんで自分が思ったこと急いで書きます。
読んでね！

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釘崎野薔薇VS西宮桃

（アニメ17話）

西宮
「女はね、実力があってもカワいくなければナメられる。
当然カワいくっても実力がなければナメられる。」

釘崎
「テメェが面倒くせぇのは分かったよ。
”完璧”も”理不尽”も、
応える義務がどこにある？　
テメェの人生は仕事かよ。
私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ！　
強くあろうとする自分が大好きだ！！　
私は、『釘崎野薔薇』なんだよ！！」

このやりとりすごいよ。
少年誌のセリフとは思えない。思わず唸って３回リピートしました。

西宮は、きっと女だからって色々なことを言われてきたんだろうね。

何やっても、どうやっても、容姿を引き合いに出される感じ。
かといって容姿が良くても能力なければ舐められる感じ。
つまり才色兼備だけが男社会の中の完璧だったってこと。

私たちの世界で言うと、私たちの親世代のキャリア女性の叫びでしょ。
悩み自体は私たちと変わらないけど、
この・・・諦めてる感じ。

それに対するこの野薔薇のセリフ、凄すぎるよ。

こんな男社会めんどくせえよ！って言ってる西宮に対して、

「そんな男たちの意見無視していいじゃん！
そんな社会のルールに従って真面目すぎるよ、
自分の好きな姿でいればいいじゃんね！」

って言ってるわけ。

これ、野薔薇が”田舎から自力で出てきた”っていう
経験がなければ出なかったセリフだろうと。
いろいろな経験を経て、
自信がついたから言えるんだろうな。

セルフラブとかそう言う概念が絡んできてるよね。
これは私たちの世代（いわゆるZ世代）の最近の考え方じゃないかな。

ここで大事なのはどちらも間違ってないし、
どちらも女性ならではの苦しみを叫んでいるということ。

しかも少年誌で。

これすごいことですよ。
今までの少年誌に出てくる女の悩みなんて、
あくまで「女の悩み」だったのに
呪術は「男社会の中で戦う女の悩み」っていう
次のフェーズに入ってきてるわけだ。

芥見下々先生、恐るべし。

さて続いて

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禪院真希VS禪院真依

（アニメ17話）

真依「私は！！
呪術師なんてなりたくなかった！
あんたのせいよ。
あんたが頑張るから、私も頑張らざるをえなかった！
努力も、痛いのも怖いのも、もううんざり。
うちでこき使われるのの何がいけないのよ？
適当に雑用こなして、適当に生きればよかったじゃない？
なんで一緒に、落ちぶれてくれなかったの。」

真希「あのままじゃあ、私は私を嫌いになってた。それだけだよ。ごめんな。」

西宮VS野薔薇で「ほぅ・・・」ってなった後に
このシーンがきたもんですから
これはもうnote書くしかねえなってなった訳ですよ。

これは姉妹の会話なんですけど、
これZ世代の女性は２人のセリフが自分の中で押し問答してるよね？ね？

真依は世間の「女性の社会進出」の流れに対して

「主婦の何が悪いの？主婦だって社会回してるじゃん！
キャリア志向の女ばっかり贔屓しないでよ！」

って言ってるわけ。

いや〜これわかるよね？わかるなあ〜（急に雑）

何が好きってこの次のセリフだよ。

真希「あのままじゃあ、私は私を嫌いになってた。それだけだよ。ごめんな。」

ええ？？？？？何回も聞くけどこれほんとに少年誌？

真希は真依のセリフに対して、
主婦を否定するでも肯定するわけでもなく

「自分の好きな生き方していいじゃん。
正しい生き方なんてないし、
それぞれが全部正解だよ。」

と言ってる訳です。

それに続く「ごめんな。」もやばいよね。

ひえぇ・・・やばあ・・・・呪術廻戦やばあ・・・

これ、今は女だけの悩みだけど、
これからは男性の悩みになり得ますよ。

いろんなライフスタイル（育休取得・リモートワーク・同性婚・主夫）が
許容されたら真依の悩みを抱える男性だって増えるでしょ。

でも悩んだらこの真希のセリフ読んでください。

答え、ここにあります。

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下々先生は男性だと言われてますが、
このセリフたちをどういうあれで書かれてらっしゃるのか・・・

呪術がヒットしているのは世界観やキャラはもちろん
こういう時代に合ったキャラ心情とかセリフも
大きな要因だと言えよう・・・。と思います・・・。

ちなみに私は七海建人が好き・・・好き・・・・。
（あのホモソ嫌悪してる感じが好きなんですが
それはまあ別の場所で話しましょう。）

それではさようなら。

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