人生は、死ぬための準備
死のうと思ってゐた。
今年の正月、よそから着物を一反もらった。
お年玉としてである。
着物の布地は麻であった。
鼠色の細かい縞目が織り込められてゐた。
これは夏に着る着物であらう。
夏まで生きてゐようと思つた。
(太宰治/晩年)
太宰治マジかよ・・・そういうことだよ・・・ってなった一節
とりあえず夏まで生きよう
それで良いし、それの繰り返しだよ
夏まで生きれたら、とりあえず次の冬まで生きてみれば良い
人生はそもそも、死ぬための準備だろうな
なんだかんだ死ねなくてまた誕生日が来る
「最近いいこと全然なくて悪いことばっかなんだけど・・・」
って母親に連絡したら
「いいことが1つでもあるのはすごいんだよ〜」って言われて。
何気ない言葉だったんだろうけど、時たま思い出す。
自分の幸せ、他人と比べてしまうけど、
いいことに大きいも小さいも、少ないも多いも関係ない
「いいことがあったということ」それだけでいいんだよ
「いいこと」は他人の「いいこと」と比べる物じゃない
きっと、死ぬ準備ができた頃には自分を好きになってるはずだし
その時、死ねればいい。
rion