24J二十 善意の押し売り困ります!

audibleがアップデートによって仕様が少しだけ変わった。

今までは設定を倍速にしていれば次の作品を聴く時も倍速のままだったのに、新しい作品を聞く毎に等速に戻る仕様になってしまった。

別に毎回倍速にし直せば良いだけの話ではあるのだが、従来の仕様に慣れ過ぎて再生ボタンを押してすぐスマホを仕舞う癖が出来ている僕は、
等速で流れる「audible」の音を聴いて漸く 「そういや変わってんじゃん」と思い出し、スマホを再び出し直すという無駄な行為を繰り返してしまっている。

これはaudible側の善意なのだろうか。

「あー貴方!倍速のままになっていますよ!
この作品は等速で聴きたいですよね???
しかし安心して下さい。貴方が等速に戻すことを忘れてしまっても、これからは私が元に戻しておきますからね!」

なのか。

いや、そんなわけなくない?
前作を倍速にしていたのなら、今作も基本的には倍速で聴くだろう。
なぜこんな仕様にしてしまったんだ。

「そんな細かいこと気にしてる奴いないよ」と言われればそれまでだが、こういう小さな善意?の押し売りは迷惑になり得るのだと言いたい。

こういう体験をする度に伊藤計劃の「ハーモニー」を思い出す。
こんな体験に対してハーモニーを引き合いに出すのはズレているかもしれないけれど、つい他者からの善意について考えてしまう。
人間と人間ではなく、人間とアプリ(プログラム)だからこんな風に連想するのかな。浅慮だったら申し訳ない。



Xも仕様変更があった。(というよりこっちの変更の方が何千倍もデカい)

他人のいいねが見えなくなったのは個人的にかなり嫌だった。

この仕様変更を喜ぶ人がいるのも分かるんだけれど、だったら表示か非表示かを選べる仕様にすれば良いだけの話ではないのか。
(非表示にしているということに対して、余計な詮索をされることもあるだろうから一概には言えないかも。ライブ感重視で書いているから主体性が無い)

まあこの仕様変更は善意からではなく完全な悪意だろうし、先の主題とは違うかもな。
なんか批判じみてきたし、この話はもうやめます。





最近あったことだとジャンプで連載していた「グリーングリーングリーンズ」という漫画が打ち切りになったのがショックだった。

ゴルフを題材にした漫画で正直な話長くは持たないだろうと覚悟はしていたけれど、現実は非情でその予感は裏切らなかったな。

とはいえ打ち切られた理由が全く分からないという漫画では無かったのも事実だ。
最近のジャンプの連載傾向と比較すると序盤の展開が少し遅い。
特に王賀(ヒロイン)のことが好きな熱血キャラ(名前出てこない)との対決はもっと早く片付けて欲しかった。

勿論登場キャラクターを増やし、魅力を掘り下げなければ主人公とヒロインだけが映える漫画になってしまうのだから難しい所だ。

バトル漫画と違い、派手でセンセーショナルな展開を作りづらいスポーツ漫画の連載が、ジャンプでは難しいとも言える。


けれど最終盤の展開は本当に良かった。
特に王賀の表情が強調される描写が素晴らしく、寺坂先生の表現力には感嘆しかない。
台詞を付けず、表情だけで心情が伝わってくる。

合間の台詞もとても良い。
怪我で勝ち切ることが出来なかった王賀の「少し  ほんの少しだけね 落ち込んでたの ちょびっとよ」という言葉。凄い。
言葉とは裏腹にめちゃくちゃ落ち込んでいるのが伝わってくる。
普段は勝気な性格のヒロインの言葉としてこれ以上はないのではないかとさえ思う。

ライバルキャラであるオリバーと主人公八重崎の掛け合いも、一見爽やかだけれど熱くて良かった。 

こういう展開は歳を経るごとに良いなと思う気持ちが大きくなっている。若さへの羨望か。歳はとりたくないなぁ。

八重崎の成長とか、王賀との関係の進展とか、オリバーとの対決とか、もっと読みたかった。
残念だ。




シリーズを追っている「天久鷹央の事件カルテ」がアニメ化することを知った。とても嬉しい。アニメで動く鷹央と小鳥遊を観るのは楽しみ。

と同時に怖さもある。

「惑星のさみだれ」がアニメになると知った時とはても嬉しかったのに、いざアニメを観てみたら作画崩壊が酷くて、世間でも批判されまくっててとても悲しくなった記憶がトラウマになっているから。

頼む〜どこの制作会社なのかは知らないけど、頼む〜!!!最高の作品にして〜!!!

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