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夜の帳
目次
逢魔時
百円市
逢魔時
逢魔時とはおそらくこのくらいのことだろう。
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真夜中とか真っ暗闇の少し前の時間帯。
地上は暗いのに少し顔をあげるとまだほんのり暖かい。
下からなにかが照らしているみたいだなと思う。
黄色の信号機がなんども明滅していたのが遠くに見えた。
何かが暗闇からこちらに向かってきているような気がしたが、それはさっき通った車のヘッドライトが起こした光の残像だった。
百円市
秋の味覚と言えば何だろうか。
栗?梨?
私は学校に行くまでの道のりで、百円市を覗き込んだ。
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そこにはおいしそうなタケノコが!!
しかし、タケノコは鮮度が命だ。
それに調理法もなかなかに手間がかかる。
何より、学校に持って行って、講義をおえて帰るころにはきっと悪くなってしまっているだろう。
私はそのタケノコを断念した。。。
それではまた明日。