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ボーンカフの旅 〜出会いと購入編〜
前回までのあらすじ
悶々としたけれど、ボーンカフを買う覚悟を決めたぞ!
ボーンカフを買うぞ!と思ったのはいいけれど、Sサイズだときつく、Mサイズだと緩いという、サイズが合わない問題は解決していません。
どんなに気持ちを高ぶらせても、サイズが合わなければどうしようもなく、もう一度試着して、サイズについて考えることにしました。
再度、試着へ
前回のようなことをウヨウヨと考えていたとき、新宿へと所要ができました。
ちょっと早めに家を出て、新宿伊勢丹のティファニーでボーンカフの試着をすることにします。
ショーケースにあったボーンカフを試着させてもらって、驚きました。
Sサイズなのに、緩め!!
店員さんに、これは本当にSなのか、Mではないのかと何度も確認したほど、腕に付けた感触が違います。
銀座松屋のボーンカフは手首を上下に動かすと当たって痛かったのですが、伊勢丹のボーンカフは手首を動かしても痛みがありません。
ただ、手首をひねると、ボーンカフの中で腕が動いてガクガクとします。
ボーンカフは個体差があると、どこかでチラリと見たのですが、本当に全くの別物で驚きました。
新宿伊勢丹のものは痛みが少ないし、これでいいかなと決断をしかけますが、こんなにも違うのであれば、もう少し他のボーンカフも見てみたいと思うようになりました。
ボーンカフの旅
そこからは、ひたすらボーンカフの試着です。
どこかに出かける用事があれば、そこのエリアでティファニーを探して試着をさせてもらいました。
新宿に、銀座に、日本橋に、池袋に、渋谷に、それにそれに…。
ティファニーの店舗でもボーンカフの在庫がないこともあり、空振りで終わることもありました。
ひたすら数を試着することを重視したので、ティファニーの店舗だけではなくブランド古着を扱っている店にも行きました。
ある店のボーンカフは、きつくて入らなかったり。
ある店のボーンカフは、付けただけでアザができたり。
ある店のボーンカフは、緩くて外れそうだったり。
同じ商品とは思えないほど個体差があって、付ける度に驚かされます。
そうそう、実はスリット入りのラージタイプのボーンカフも試着をしました。
でもこれは似合いませんでした!
ボーンカフの個性が強くなって、私は完全に負けてしまっていました。
そんな風に、出かける度に試着をしまくっていた、ある日。
ついに出会いが訪れました。
ようやく見つけた!
いつものように、出掛けた先でボーンカフ探しをしていたときのことでした。
その町にはティファニーの店舗はないのですが、代わりに並行輸入で時計やアクセサリーを入れているお店がありました。
並行輸入って大丈夫なのかな?と口コミを見てみたところ、「店員さんの応対はいまいちだけど、物は本物」というのが評価だったので足を運んだのです。
そこのショーケースにボーンカフがありました。
試着させてもらいました。
そうすると、驚くことに、スーッと私の腕が吸い込まれるように入ったのです。
まるで私の腕とボーンカフの双方に磁石が仕込まれているのではと疑いたくなるほど!
そして私の腕にピタッとフィットして、しっくりと収まりました。
手首を動かしても、全く痛くありません。
手首を捻ると、ボーンカフも一緒に付いてきて、ガクガクとしません。
ほどよい遊びがあって密着している訳ではないのですが、私の腕の一部のようにフィットします。
そして尺骨!
ボーンカフといえば尺骨なのですが、位置がぴったりで、気持ちよく引っかかります。
これまでにない付け心地で、びっくりしてしまいました。
他にも在庫があるかを聞くと、全部で3個あるとのこと。
残りの2つも出してきてもらいました。
試着すると、一つは力を入れないとはめることができず、もう一つは簡単に入るけれど、手首をひねるとガクガクします。
でもやっぱり、最初に試着したものは、腕にスーッと入るのです。
店員さんも「あ、それですね」と言うほどなので、見た感じからして違うようです。
ああ、これが私のために作られたボーンカフだ!!
そう自然に思ってしまうほど、完璧な付け心地のボーンカフに出会うことができました。
買うのか、私!?
私のボーンカフがここにあるんだけど、どうすればいいんだ!?!?
突然の出会いに、私はすっかり動揺してしまいました。
ちょっと気掛かりだったのが、ここが並行輸入品店であること。
これまで散々ティファニーの店舗でボーンカフを試着したので、これが偽物ではないと言い切る自信はあります。
それでも、ティファニーの店舗で買い物をしたかったという欲はあります。
でも並行輸入品なので、ティファニーの店舗よりは安いというメリットはあります。
正規の値段だとちょっと手を出しにくい値段なのですが、目の前にあるボーンカフは高くはあるけれど、手が出せる値段です。
さあどうする?どうすればいい??
もう一度、試着をさせてもらいました。
そして、わかりました。
私が欲しいものは、今ここにある、私の腕に完璧にフィットするボーンカフだ!!
ティファニーのボーンカフなら何でもいいわけではなく、金属なのに私に寄り添う、このボーンカフが欲しいのだ!!
この出会いを含めて、試着をしたSV925のミディアムモチーフのSサイズのボーンカフは全部で8個。
サイズ違いやモチーフ違いを入れると、ちょっと思い出せないほど。
これだけの数を試着して出会った唯一無二のものが他の人に買われてしまったら、きっと後悔するでしょう。
こうして、私は、私のボーンカフとともに、家に帰ったのでした。
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買ってみて、思うこと
最後に感じたことをツラツラと。
全く邪魔に感じない
あれだけの金属の塊を付けるのだから、少々の違和感は覚悟していたのですが、付けていることを忘れるほどしっくりときています。
重さも気になりません。
暑い日には暑い
ボーンカフの内側、汗をかきます。
ただ、隙間はあるので、嫌な感じはないです。
夏に革ベルトの腕時計をすると、張り付く感じが嫌ですぐに外したくなるのですが、ボーンカフは外したくなるほどではないです。
違う手には付けられない
左手用のボーンカフを右手に付けたり、上下を逆につけたりしている人を見掛けることがありますが、私の場合はどちらも無理です。
私のボーンカフは左手用で、右腕にははめることすらできません。
左手に上下を逆にはめることはできるのですが、手首をひねると当たって痛いし、違和感があって付けていられません。
個人差がある部分だとは思いますが、自分の腕にフィットすればするほど違う付け方はできなくなると思います。
買ってよかった!
とにかく、買ってよかったです!
ノースリーブの腕が寂しい問題が解決したのもありますが、それよりも、見る度に「がんばろう!」と思えることが大きいです。
ゴツくて光っているというのが、今の私の気分にもピッタリ。
新しい自分に向けての第一歩として、自分に勇気を与えられるものを買うことができました!!