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2023年度のRREPの授業について(「地域プロジェクト実践論」)
RREPの授業のひとつ「地域プロジェクト実践論」について紹介します。「地域プロジェクト実践論」は、RREPを履修している2年生が履修をする授業になります。今年度は2022年度入学の学生が姫路市城の西エリアをフィールドとして活動しています。
1.「地域プロジェクト実践論」とは
地域の課題解決を目指すコミュニティと協働して構想づくりを学ぶことを目的とした授業です。以下の4つの能力の育成を目的として実施しています。
1.地域に存在する多様な課題を分析できる(調査分析力)。
2.地域課題の解決に向けての方策を企画できる(事業マネジメント力)。
3.関係者と信頼関係を構築できる(協働力)。
4.地域課題の解決に向けたプロジェクトを構想できる(構想提案力)。
履修対象は1年次の後期開講の「フィールドワーク基礎技術論」「フィールドワーク基礎技術演習」の履修を終えた2年生で、1年次の授業で学んだことをより実践的なかたちにおとしこむ授業になっています。「地域プロジェクト実践論」で企画構想したプロジェクトは2年次後期開講の「地域プロジェクト演習」に引き継がれ、履修学生が主体となって実際に実現させます。
…といっても、どうやって実践・展開していくの?🤔
2.今年度の「地域プロジェクト実践論」について
今年度の「地域プロジェクト実践論」は姫路市・特定非営利活動法人スローソサエティ協会・リビングソイル研究所のご協力のもとで、姫路市の城の西エリアをフィールドとしてリサーチを行っています。以下の内容・スケジュールで実践的な授業を実施しています。
・4月8日(土) ガイダンス・城の西エリアまちあるき
・4月29日(土) 城の西エリア関係者へのインタビュー
・5月6日(土) サービスラーニング&リサーチ①
(公園の剪定作業・くるくる市出展者インタビュー)
・5月21日(日) サービスラーニング&リサーチ②(ヒメジくるくる市参加)
・6月3・4日(土・日) 企画構想合宿(加古川少年自然の家・加古川ウェルネスパーク)
・6月24日(土) ステークホルダー(=利害関係者)向け構想発表
・7月8日(土) 総括:夏休みの実践に向けて
…意外に活動が少ないように見えるけれど、事前調査や事後学習など取り組む必要があることはフィールドや関係者の数だけ広がっていきます🖊(もちろん、自分自身のまなざしによっても無数にでてきます📝)
3.今年度の「地域プロジェクト実践論」の詳細
・城の西エリアまちあるき
初回授業では城の西エリアに実際に訪れてのまちあるきを実施しました。フィールドリサーチにおいて対象となるエリアを実際に訪れてみることはとても大切な時間です。地域において活動するための企画の構想は、土地固有の風土感に触れることからスタートします。
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・城の西関係者へのインタビュー
特定非営利法人スローソサエティ協会ご紹介のもとで、城の西エリアに関わる9名の方々にインタビューを行いました。それぞれのインタビュイーの方々が城の西エリアでの活動において考えていることを引き出すことで、対象となる城の西エリアへのまなざしのチャンネルを増やす機会となった貴重な機会であったと思います。
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・ サービスラーニング&リサーチ①
リビングソイル研究所代表の西山雄太さんから、グリーンロスをなくすための剪定作業のレクチャーをしていただきました。南八代公園に生えている木々について西山さんより説明を受けながら実際に剪定作業をした体験は、剪定作業が本来担うべきことだけでなく、エネルギーの循環という大きな問題についても学ぶことのできる有意義な機会になったと思います。
剪定と並行して、特定非営利活動法人スローソサエティ協会主催で5月21日(日)開催される「ヒメジくるくる市」出展者へのインタビュー記事の作成を行いました。8つの班に分かれてのインタビューにより、さらに複眼的な視点を持つことのできるよい機会になったと思います。
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・サービスラーニング&リサーチ②
姫路市の男山水尾神社で開催された「ヒメジくるくる市」の運営に参加しました。24組の出展者の方々のサポートをさせていただくことで、城の西エリアで実際に開催されるイベントの雰囲気を知る時間となりました。また運営側と来場者側の立場を行ったり来たりすることで、二つの視点からイベントの構成や実態を学ぶことができた重要な機会であったと思います。
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・企画構想合宿@加古川少年自然の家
これまでのサービスラーニング&リサーチをもとに、「地域プロジェクト演習」にて実践する企画を構想するための合宿を行いました。初日は加古川少年自然の家にて7つの班に分かれて、個々人が考えてきた企画をシェアしたうえで納得とトキメキを感じられる企画の立案を試行錯誤。適宜教員からのフィードバックを受けながら企画のスクラップアンドビルドをしました。
2日目は加古川ウェルネスパークにて、1日目に構想した企画の発表会が行われました。姫路市における新しいイベントを構想するグループ、SDGsの視点から既存のコミュニティの在り方を更新しようとするグループ、剪定作業の普及を通じてグリーンロスをなくす取り組みをしようとするグループなどさまざまな企画が発表されました。学生たちにとっても教員側にとっても、これからさまざまなオリジナル企画が動き始めることへの期待感が感じられた機会でした。
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・構想発表へのフィードバックを踏まえた企画の再構想
合宿での企画構想発表を経て、各班でブラッシュアップした企画の発表を行いました。各班の発表に対して、ステークホルダーとして関わっていただいている方々やRREPの先生方からさまざまな角度からの意見や提案があげられました。企画のおもしろさはもちろんのこと、企画の目的や予算をはじめとする現実的な部分などに関する多くのアドバイスを参考にしながら、実践の可能性と実践することの意味を高めるために話し合いを進めています。
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…今年度の履修生の皆さん、主専攻の授業や課外活動とうまく並行しながら根気よく頑張っているな、と感じています👏
4.今後にむけて
昨日で前期の授業が終了しました。フィードバックを踏まえての課題やプロジェクトノート提出などが終わり、これからは夏休みにかけての各グル-プで企画実施に向けたより綿密なリサーチや試作を行っていく予定です。実践論を通じて企画の構想におけるさまざまな課題と向き合っているいまの経験は、今後グループで何かをつくりあげていく上で重要な気づきとなったと思います。
後期からはいよいよ「地域プロジェクト演習」という本格的な実践のフェーズとなり、実際に構想した企画の実現に近づいていきます。具体的な実践になればなるほど解決すべき問題がより見えてくるようになると思いますが、それは成長できていることを示す一つのサインでもあります。1年次からのRREPの授業で学んだ成果の大きな一つとして実施されることを期待しています。
…企画の構想・実現までって難しくない?😢と進めていこうとするたび悩むこともあると思いますが、その難しさもおもしろみと捉えて楽しんでいきましょう!気合を入れすぎて倒れないよう、夏バテにはご注意を🌞
(文責:地域創造機構 佐々木樹)