
Googleサイトで作るグループウェア (62)ー校務DXチェックリストとクラウドアプリをどう組み合わせるかー
この記事を読んで欲しい方
Googleワークスペースを導入したが上手くDXに応用できていない方
Googleワークスペースを導入しようと考えてる中小企業の担当者
Gmailやクラウドアプリだけ使っているテレワーカー
GIGAスクールでGoogleエデュケーションを導入している学校の先生
NEXT GIGAスクールで何をしていいか分からない偉い人
Googleエデュケーションで目玉がほしいGoogleの中の人
ノーコードに興味がある人
AppSheetに興味がある人
①校務DXチェックリストの公開
さる2023年12月27日に、文部科学省初等中等教育局の学校デジタル化プロジェクトチームから、GIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリスト~学校・教育委員会の自己点検結果~〔速報値〕が公開されました。
この校務DXチェックリストは、少なくとも文部科学省が校務の中でのDX化しなければならない部分として認識しているものだと考えられます。
そこで今回は、校務DXチェックリストの中身について、GoogleワークスペースのクラウドアプリとGoogleサイトで作成したグループウェアで、どの部分が仕組みとして吸収できるのかを考えてみました。
やみくもに、校務をIT化しくみ化するのではなく、どこの部分から取り組むべきなのか、明確になると思います。
何度も言いますが、DXのゴールは、高度なコラボレーション環境の実現です。


②教員と保護者間の連絡のデジタル化
これが、教員と保護者の間で、やり取りをする場合に利用できるクラウドアプリです。
専用システムは、Googleワークスペースだけでは作らずに、ワークスペースと連動するものを別途購入したほうがよいと思われるシステムです。
学校徴収金は、freeeなどのクラウド会計システムとGoogleドライブ・ドキュメントなどを組み合わせて作る必要がありますが、それ以外はグループウェアやクラウドアプリを組み合わせることでカバーできそうです。

③教員と児童生徒間の連絡等のデジタル化
教員と児童生徒間では、CBT(Computer Based Testing)には、専用システムを導入するか、教師がGoogleフォームでテストを作成することになるでしょう。
この部分は、できれば公開された教材やテストのサイトがあると非常にいいと思います。有料でも安価であれば構わないと思います。

④学校内の連絡のデジタル化
学校内の連絡のデジタル化は、ほとんどがGoogleワークスペースとグループウェアの作成で解決します。
ただ、ワークフローの部分だけは、現状ワークフロー専用システムを入れたほうが良いと思われます。


⑤その他
その他ですが、管理的な部分やAIなどもグループウェアから利用可能です。

⑥校務DXのチェックリストから見えてくること
以上のことから、Googleワークスペースを導入している学校では、Googleサイトで作成したグループウェアとクラウドアプリを組み合わせることで、校務DXを推進していくことができると思われます。
一部、専用システムの導入も必要になりますので、校務DXを推進するうえで、国や県からの手当も必要になってくると思われます。
ここで重要なことは、やみくもにDX化することではなく、筋道を立てて、順番に進めていく、時には一部は人手のまま残しておくという判断も必要になってくると思っています。
なぜなら、GAS(Google Apps Script)などを使ってプログラムで連携させるのは簡単ですが、結局、プログラムの長期メンテナンスは誰がやるのか?の問題にぶち当たるからです。
ここが、解決できない限り、GASには手を出さないという判断も必要になるのではないでしょうか?(GASコードのメンテナンスはgithubアシスタントやClaspで可能ですので、誰が長期メンテをやるのか決めましょう)
これは、ノーコードのワークフローアプリにも言えることです。