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Kickoff Event「日本を世界のサーキュラーエコノミーのトップランナーに導く」を開催――企業・業界の枠を超え、約300人が参加

一般社団法人 資源循環推進協議会は、2023年12月27日に、設立を記念し、また2024年1月からの新年度に向けて、Kickoff Event「日本を世界のサーキュラーエコノミーのトップランナーに導く」を開催しました。 

サーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体などから、予想を上回る約300人にご参加頂きました。

2か月で約120の企業・団体が参画


イベント冒頭では、協議会の顧問である元内閣府事務次官の松山健士・一般社団法人経済社会システム総合研究所理事長からの挨拶と、同じく顧問を務める小泉進次郎・衆議院議員からのメッセージが読み上げられました。サーキュラーエコノミーは日本の国家戦略として不可欠であり、協議会と力を合わせてその実現に尽力していきたいとの言葉を両顧問から頂きました。

また、協議会のオブザーバーである経済産業省の田中将吾 産業技術環境局資源循環経済課長からも、サーキュラーエコノミーを成長産業にしていくにあたって協議会の活動はまさに時宜を得たものであり、経済産業省が立ち上げた産官学パートナーシップ「サーキュラーパートナーズ」とも是非連携していきたい、とのご挨拶を頂きました。

続いて、事務局長の笹木隆之(株式会社TBM常務執行役員CMO)より、10月31日の協議会の設立発表から2か月間で各種会員と後援・オブザーバーの参画企業・団体数が年内の目標としていた100を超える約120となったことへの感謝の意が述べられ、その後、協議会の設立経緯と今後の活動内容が説明されました。

左上:松山健士顧問、右上:小泉進次郎顧問(メッセージのみ)
左下:田中将吾・経済産業省産業技術環境局資源循環経済課長、右下:笹木隆之事務局長

全役員が語った協議会活動への想い


その後、理事・監事ら役員11人から、自己紹介と共に協議会への想いが語られました。協議会の運営メンバーは、サーキュラーエコノミーやサステナビリティに関する事業や政策に取り組んできた実務者だけでなく、新規事業の立ち上げや推進、コンサルティングに携わるエキスパートが揃っており、国際競争力を持ったサーキュラーエコノミーの確立に向けて何を目指すべきか、それぞれの立場から語られました。

左手前から金子文雄理事、瀧澤徳也理事、竹本吉輝理事、田中靖訓理事、田原純香理事、中井徳太郎理事、藤本あゆみ理事、守屋実理事、山﨑敦義代表理事、佃勇吾監事、糸谷祥輝理事

 また、新体制として11人の理事・監事に加えて、ものづくりの分野からTOPPAN株式会社の糸谷祥輝常務執行役員、大日本印刷株式会社の坂田英人執行役員を理事に迎えることが発表され、糸谷新任理事から今後の展望が述べられました。

当協議会の役員は以下の通りです。
理事(50⾳順)
⽷⾕祥輝 (TOPPAN株式会社 常務執行役員):新任
⾦⼦⽂雄 (⼤栄環境株式会社 代表取締役社⻑)
坂田英人 (大日本印刷株式会社 執行役員):新任
瀧澤徳也 (EY Japan株式会社 マネージング・パートナー/マーケッツ兼チーフ・サステナビリティ・オフィサー)
⽵本吉輝 (株式会社トビムシ 代表取締役)
⽥中靖訓 (リマテックホールディングス株式会社 代表取締役、⼀般社団法⼈JAPANゼロカーボン・スマートシティ・
ファウンデーション 代表理事)
⽥原純⾹ (ESG/パーパス経営戦略コンサルタント)
中井徳太郎(前環境省事務次官)
藤本あゆみ(Plug and Play Japan株式会社 執⾏役員CMO、⼀般社団法⼈スタートアップエコシステム協会 代表理事)
夫⾺賢治 (株式会社ニューラル 代表取締役CEO、「Sustainable Japan」編集⻑)
守屋 実  (新規事業家)
⼭﨑敦義 (株式会社TBM 代表取締役CEO)
監事
佃 勇吾  (税理⼠法⼈FRONTLINE代表)

右下写真の画面内は夫馬賢治理事

参加者同士の「ミートアップ」プログラム


後半のゲストセッションでは、「大人も子どもも関係なく地球の問題に取り組む未来へ」と題し、環境問題に関心を持ち、活動を行う小学生ゲストの2人からメッセージを頂きました。1人目の石丸和花さんは、小中学生向けのキャリア教育支援団体「CHEERS」に属する小学4年生。「今日集まっている環境のプロの人、環境への意識が高い人へ」として、自分の考える未来の地球の姿を語ってくれました。また、イベントでは同じくCHEERSで活動する小学生9人が、会場で環境に関するアート作品にも取り組み、壇上で披露してくれました。

もう1人のゲストは小学6年生の細井愛茉さん。2022年3月、小学4年生のとき、地球上の問題に取り組むために株式会社moco Earth(モコアース)を設立し、取締役社長を務める小学生社会起業家です。ゴミ拾いとアプリ、廃材アートを組み合わせたゴミ拾いゲーム「サムトル」の紹介や、日本全国で行っているイベントの開催などの活動について紹介して頂きました。

左上:小学4年生の石丸和花さん、右上:環境に関するアート作品の披露、
左下:株式会社moco Earth取締役社長の細井愛茉さん、右下:石丸さんと細井さん

次のプログラムは「ミートアップ」と位置づけ、参加者たちが小グループに分かれ、「サーキュラーエコノミーの未来」をテーマにアイディアや意見の交換を行いました。参加者それぞれが取り組んでいる業務の紹介や、サーキュラーエコノミーに関して会社や個人として課題に感じていること等を提起し合いました。協議会は、会員の方々の声を官公庁に広く共有し、具体的改善に繋げるために政策提言や各種アクションを起こしていくことを活動のひとつに掲げていますが、それを“プレ体験”する時間となりました。

来場者が熱心に議論や意見交換を行った

 次に、経済産業省と同じく協議会にオブザーバーとして参画する環境省の波戸本尚 環境再生・資源循環局総務課長から、さらに今回のイベント会場である「Tokyo Innovation Base」を通じて連携する東京都の片山和也 スタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長のお2人から、サーキュラーエコノミーが脱炭素や生物多様性のみならず産業の競争力の強化、イノベーションを通じた社会課題の解決につながる点などから、様々なかたちで協議会との協働を進めたいとのメッセージを頂きました。

左:波戸本尚・環境省環境再生・資源循環局総務課長
右:片山和也・東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長

4半期に一度のイベント開催を予定


続いて事務局から、会員種別と会員募集についての説明が行われたあと、全員で集合写真を撮影し、閉会となりました。

集合写真

イベント後は会場で懇親会が行われ、業界・企業の枠を超えた交流が繰り広げられました。会場内には正会員・賛助会員企業の取り組みを伝える展示ブースのほか、サステナブルや環境配慮をテーマにしたさまざまな飲食物が提供されました。

協議会は今後も、ワーキンググループの活動発表や、サーキュラーエコノミーに関するセミナー、ビジネスマッチングや懇親を目的とした交流会など、4半期に一度のイベント開催を予定しています。

【会員区分】

※ワーキンググループは、原則、正会員と特別会員のみ参加できます(任意)。
各ワーキンググループのメンバーはテーマ・人数を加味して事務局が選任します。
なお、賛同会員、賛助会員の企業・団体に対して、理事や事務局から 協議会の活動に関するアンケートへのご協力依頼や、正会員と特別会員が参加するワーキンググループへの参加(任意)を求めることがあります。

【入会について】

協議会ホームページ(https://rrc.or.jp/membership/membership/)より、会員の入会を受け付けています。
※入会には審査がございます。