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「森林破壊が地球温暖化につながる」はウソ!?

この番組では、様々な切り口から、これからの紙の価値を考えたり、紙にまつわる情報、たまに紙に全く関係ない情報を発信しています。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。

本日は、『「森林破壊が地球温暖化につながる」はウソ!?』というテーマでお届けします。

森林伐採が悪とされるのはなぜ?

森林伐採が悪とされるのはなぜでしょうか?

樹木というのは、光合成を行うことによって、二酸化炭素を吸収して酸素を排出しています。

そして、地球温暖化に最も影響を与えているとされているのは、二酸化炭素です。

そんな、地球温暖化に影響を与えている二酸化炭素を吸収してくれている樹木を伐採するのは良くない。これが、森林伐採が悪とされる理由の一つです。(その他にも、森林を拠点に生活をしている先住民や動物の居場所を奪うといった問題点もあります。)

その通りなんですが、一概にそうとも言えないんです。

光合成の量は変わる

樹木というのは、先ほど述べたように「光合成」を行う、と同時に「呼吸」もしています。これは、人間と同様に、酸素を吸収して二酸化炭素を排出するといったものです。

光合成の量と呼吸の量を合算したときに、光合成の量の方が大きいので、樹木というのはクリーンなイメージがあります。

しかし、ここで問題になってくるのが「樹齢」です。樹木は、年を重ねるほど、光合成の量が落ちてくるんです。

樹齢

上の表(出典:林野庁HP)を見ていただくと分かる通り、呼吸の量は年を重ねるほど増加傾向にありますが、逆に、光合成の量は10代を境に年を重ねるほど減少傾向にあることが分かります。

これは、針葉樹と広葉樹でも変わってきます。針葉樹の方が光合成の量が多く、広葉樹の方が少ないといった違いがあります。

つまり、年を重ねた樹木は、地球温暖化対策としてのメリットは少ないと言えます。

間伐の必要性

ここから、話を変えたいと思います。

森林ではよく「間伐」ということが行われています。これは、樹木が密集した場所の間隔を広くするために行われるものです。

この「間伐を行っている森林」と、「間伐を行っていない森林」を比べたときに、「間伐を行っている森林」の方が光合成の量が多くなります。

樹木の量が少ない森林の方が光合成の量が多くなるのはなぜか?それは、密集しすぎていると、光を遮ってしまい、光合成ができなくなってしまうからです。なので、光を浴びられるように一定の距離をあける「間伐」を行うという訳です。

樹木を伐採することにはメリットもある

このように、樹木を伐採するということには、メリットもあります。

年齢を重ねた(光合成の量が少ない)樹木を伐採して新たに樹を植えたり、間伐を行うということは、とても重要なことなんです。

つまり、「森林伐採=悪」ということではなく、このように、管理を行うための伐採は、地球温暖化対策の為に必要なことである、ということです。

以上、『「森林破壊が地球温暖化につながる」はウソ!?』というテーマでお届けしました。

それでは、本日はこの辺で失礼いたします。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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#rethinkpaperproject #紙 #森林伐採 #気候変動

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