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子どもにとっての遊びや遊具でのリスク(危険)とベネフィット(恩恵・有益(性))のバランスについて、

おはようございます。今日も良い一日になりますことを願っております。

当社が考える子どもにとっての遊びや遊具でのリスク(危険)とベネフィット(恩恵・有益)のバランスについてお伝えできればと存じます。

子どもはリスク(危険)に直面した時、リスク(危険)に挑むことで大きなベネフィット(恩恵・有益)を得ることができます。そのリスク(危険)が許容される程度のものか許容できないレベルであるのかで子どもにとっては意味合いが大きく変わってきます。リスク(危険)の本質が分からない子どもにとっては、リスク(危険)を冒してでも挑戦すべきものか、それを克服できるものなのか、その挑戦した結果においてどの様な影響がもたらされるのか少ない経験値や知識では想定することができません。恐怖心に打ち勝ち挑戦した結果、上手くリスク(危険)を克服できれば、子どもにとっては精神的な自信を持つことができる上、肉体的な発達を確認できますので、更なる高みを目指すことにつながり成長面での大きなベネフィット(恩恵・有益(性))となります。たとえ克服できなくて失敗しても、トラウマにならないような軽度の怪我・傷害であればその痛みから失敗の原因が何かを学び、どうすれば次回のチャレンジで克服できるかを考えさせてくれますので、子どもにとっては経験知が増え、克服のための創意工夫する機会となることで知的成長が見込まれ知的面でのベネフィット(恩恵・有益(性))となります。しかし、失敗したことで、命を落としてしまったり、重傷を負ってしまうような大きな事故となってしまっては子どもにとっては大きなデメリットです。死亡や、のちの生活に障害が残ってしまったということにならないためにも、保護者や管理者が傍から見てこのレベルのリスク(危険)は許容可能なのか可能でないのか判断する必要がありまし、リスク(危険)の程度の度合いは人其々で評価が異なるため、的確にリスク(危険)を評価できる適格者が必要となります。許容できないレベルのリスク(危険)も許容できる範囲まで軽減する措置を取ることができるのもこの適格者になります。遊びや遊具において許容出来るリスク(危険)とは遊んだり遊具を利用したりした際の安全(性)が伴わなければなりません。遊びや遊具の安全(性)は遊ぶ環境下が管理された場所であること、重症度の高い怪我・障害のリスク(危険)が無いことを意味しております。遊びや遊具においてリスク(危険)を与える必要性とそれに伴う安全(性)において、リスク(危険)とベネフィット(恩恵・有益(性))のバランスを管理することが重要になると存じます。

当社が啓発を受ける欧州遊具安全規格EN-1176:2017のまえがき(Introduction:6頁目)の中で、

『リスク(危険)を冒すことは、遊びを提供する場及び子どもが合法的に遊びに時間を費やす全ての遊び環境において不可欠な特徴です。遊びを提供する場は、刺激的で挑戦しがいがある管理された学習環境の一環として、許容可能なリスクに出会う機会を子どもたちに与えることを意図しています。また、遊びを提供する場では、リスク(危険)を与える必要性と子どもたちを深刻な危害から守る必要性との間のバランスを管理することを狙いとすることが推奨されています。
安全管理の原則は、遊びを提供する場と同様に一般的な職場にも適用可能です。しかしながら、安全(性)と有益(性)のバランスは、その2つの環境で異なる可能性があります。遊びを提供する場では、基本的な人間の要求を満たしてくれると伴に、管理された環境でのリスクと結果について学ぶ機会を子どもたちに与えてくれるので、ある程度のリスクに晒されることは有益となり得ます。』

と記述されていると解釈しております。