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衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法(報告書)

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

遊び場の衝撃減衰(吸収)地表面材に関してシリーズで記述をさせて頂いております。今回は報告書について明記させて頂ければと存じます。

BS EN 1177:2018(19-21頁)によれば、

報告書

本欧州規格(EN 1177)の試験方法1に従って試験された際、明確に定義された地表面材の素材、下部構造、および試験条件に関してのみ試験報告書が発行されるものとします(下記の試験方法1にて実験室で行われる試験および試験方法1に従って現場で実行される試験の項目参照)。試験方法2に関しては、点検報告書が発行されるものとします(下記の試験方法2に従って現場で行われる試験の項目参照)。

試験方法1にて実験室で行われる試験

実験室の試験に関する試験報告書には、以下を含めるものとします:  

a)本欧州規格の番号と日付(すなわちEN 1177:2018,  試験方法1)

b)試験された製品の十分な記述、寸法、重量、密度、質量/単位面積、および素材の臨界(危険)落下高さに影響を与える可能性のあるその他の特性、又、緩い粒子状素材に関しては、層の深さ、粒子サイズ、及びEN 933-1(砂や砂利に関する)に従ったふるい試験の結果

c)緩い粒子状素材に関しては測定計器の目盛りと伴に撮られた、試験された素材の写真

d)試験片を留めるために使用された固定方法又は使用された試験容器の内部寸法と緩い粒子状素材の層の厚さ

e)すべての試験位置を示す図

f)試験時の地表面材の状態、摂氏で表記の温度(℃)を含み、そして該当する(例えば砂に関する)場合は水分の含有量、使用した試験方法を含みます

g)使用されたすべての落下高さと、それぞれに相当するHICおよびgmax値を示す各落下試験の試験結果

h)メートルで小数点第二位まで表記され、±7%の不確実性を示す、試験された地表面材の臨界(危険)落下高さ
 
注記 この不確実性は、2011年に行われたラウンドロビン・テスト¹の結果に基づいています。      

i)地表面材の臨界(危険)落下高さが決定されたHICおよびgmax値 対落下高さの曲線

j)HIC値1000以上またはgmax値200g以上での1回の衝突の時間/加速度の曲線、又は、最大HIC値1000未満又、gmax200g未満に関しては、測定された最高値のどちらか
 
注記2 試験方法1は、最も好ましくない条件下での地表面材の臨界(危険)落下高さを測定することを目的としています。試験報告書は、通常の気候条件の下でのあらゆる状況での地表面材の選択のための基準として使用することができます。

試験方法1に従って現場で実行される試験

現場で実施される試験の試験報告書には、報告書の序文として以下の文言を含まなければなりません。
 
≪この試験は、試験当日に起こった特定の気候および現場条件の現場で実施されました。その試験結果は、他の条件下または他の場所で製品の性能を示すために使用することはできません。≫

試験報告書には、以下を含むものとします:    

a)この欧州規格の番号と日付(すなわちEN1177:2018, 試験方法1)

b)試験現場の場所(例えば郵便の住所)、および関連する場合は試験した地表面材の基(礎素)材 

c)試験された製品の記述、及びその識別のために当てはまる参照(参考文献)

d)緩い粒子状素材に関しては測定計器の目盛りと伴に撮られた、試験された素材の写真

e)緩い粒子状素材及び、その現場で形成された製品の層の厚さ

f)各試験位置の識別と場所

g)試験時の地表面状態、温度(℃)と湿気、製品の使用年数(既知の場合)、および結果に影響を与えると考えられるその他の要件など、例えば水分の含有量(緩い粒子状素材の場合)
 
h)使用されたすべての落下高さと、それぞれに相当するHICおよびgmax値を示す各落下試験結果
 
i)メートルで小数点第二位まで表記され、≪管理された実験室の条件下でのこの結果の不確実性は±7%です。現場の条件下では、その不確実性はさらに大きくなる可能性があります。》と言う文言によって続く、各試験位置での地表面材の臨界(危険)落下高さ
 
注記 この不確実性は、2011年に行われたラウンドロビン・テストの結果に基づいています。しかし、ラウンドロビン・テストは管理された実験室の条件下で実行されている故、これらの現場での特定の試験結果はさらに大きな相違が生じる可能性があります。

j)   地表面材の臨界(危険)落下高さが決定されたHICおよびgmax値 対落下高さの曲線
 
k)   HIC値1000以上またはgmax値200g以上での1回の衝突の時間/加速度の曲線、又は、最大HIC値1000未満又、gmax200g未満に関しては、測定された最高値のどちらか

試験方法2に従って現場で行われる試験

試験方法2に従って現地で実施される試験の試験報告書には、報告書の序文として以下の文言を含まなければなりません。
 
≪この試験は、試験当日に起こった特定の気候および現場条件の現場で実施されました。その同じ試験結果が、他の条件下にて得られると想定するべきでありません。》

試験報告書には、以下を含むものとします:                                   

a) 本欧州規格の番号と日付すなわちEN1177:2018, 試験方法2

b) 試験現場の場所(例えば郵便の住所)、および関連する場合は試験した地表面材の基(礎素)材

c) 試験された製品の記述、及びその識別のために当てはまる参照(参考文献)

d) 緩い粒子状素材に関しては測定計器の目盛りと伴に撮られた、試験された素材の写真

e) 緩い粒子状素材及び、その現場で形成された製品の層の厚さ
 
f) 各試験位置の識別と場所、遊具の詳細とその自由落下高さ(FHF)又、その規格書に規定されているその他の要件
 
g)    試験時の地表面状態、地表面温度(℃)と湿気、製品の使用年数(既知の場合)、および結果に影響を与えると考えられるその他の要件
 
h)    使用されたすべての落下高さと、それぞれに相当するHICおよびgmax値を示す各落下試験結果
 
i)      現場での衝突の1つの時間/加速度の曲線
 
j)  以下の文言を含みます
 
≪衝撃減衰地表面材が、その上にある遊具の自由落下高さ(FHF)に等しい落下からHIC1000以下とgmax値200以下でなければなりません。本報告書は、試験時の特定の状況の中、地表面材の性能を確認するためにのみ使用することが出来ます。》

※補足:
ラウンドロビンテスト-測定者の技量を含めて測定方法や測定装置の信頼性を検証するために、複数の 試験機関 に同一試料を回して測定を行う共同作業の一方法。 最近は、 国際標準試験法 の策定や標準試料の選定に国を超えた取り組みも行われている