トランポリンとは異なる遊具のバウンス設備について、
おはようございます。今日も良い一日になりますことを願っております。
強制的(慣性力が生じた)移動/運動が伴う遊具として、スライド(滑り台)・スウィング(ブランコ)・ファイアーマンポール・回転遊具(グローブジャングルなど)・揺動/ロッキング遊具(シーソー/スプリング付きキャラクター乗り物など)・トランポリンなどがあります。これらは遊びの特性でいうところのイリンクス=眩暈に該当する遊びになります。子どもたちはこれらの遊具で遊ぶことで眩暈や陶酔感など体験することができますが怪我のリスクも伴うのは、前回記述させて頂いた通りになります。
これらの遊具の中で特に運動機能的効果が得られるのがトランポリンです。
宇宙空間から帰還した飛行士のリハビリにもNASA(アメリカ航空宇宙局)が採用したり、基礎代謝の向上や脂肪燃焼・デトックス効果などの医学的効果も確認されています。トランポリンの競技では、10種類の異なる跳躍を連続で演技して、その技の難易度や出来栄え、跳躍の高さ、滞空時間が採点されます。
BSI EN-1176-1:2017では、遊具におけるバウンス設備の定義は、以下の通りになります。
バウンス(跳び弾み)設備(bouncing facility)
弾力的特性のため、ある利用者に他の利用者の助けなくジャンプ(跳躍)することで空中に浮くこと(浮揚)ができることを意図とした遊具また遊具部品
注記1:ほとんどの場合、バウンス(跳び弾み)効果がスプリング、ロープ、または弾力性のあるサスペンションべット(懸架床)※の材料によって引き起こされます。しかし、大したバウンド(跳び弾み)効果もないいくつかの構造物は、意図する主な利用がバウンド(跳び弾み)でないので、バウンス(跳び弾み)設備とはみなされません。
注記2:重大な傷害や死亡事故になる事のあり得る高いジャンプ(跳躍)が出来ない上、曲芸的なジャンプ(跳躍)を奨励していないので、典型的に、バウンス(跳び弾み)設備はトランポリンとしては働きません。
※サスペンションベッド(懸架床)(suspension bed):
利用者がジャンプ(跳躍)するバウンス(跳び弾み)設備の弾力性のある部分
従いまして、遊具におけるバウンス設備はトランポリンのような高い跳躍は求められておらず、子どもがジャンプした際にある程度の床面の反発力によって弾む感覚が得られる遊具を指します。