木を切るな!斧を研げ!
え?RPAから突然木こりの話かよって?
いえいえ、ちゃんとRPAの話です。
というより、考え方の話にはなりますが。
『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。』
この言葉、あの偉大なるアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンさんのお言葉です。リンカーンさんといえば『人民の人民による…』でおなじみですが、私はそれよりも前出の言葉を信念としています。
解説はこうです。
あなたは今、8時間という時間とひとつの斧を与えられたとします。
指令は”8時間でできるだけ多くの木を切りなさい”、ただそれだけです。
さて、あなたはこの後どうしますか?
与えられた斧で黙々と木を切り続けますか?
もしかするとその斧はボロボロで、1本の木を切るのにとてつもなく時間がかかってしまうかもしれません。もしかすると途中で野生の熊に襲われて大怪我をしてしまうかもしれません。
しかしそんな時、まず斧をしっかりと研いで木を切るための準備をしていたらどうでしょうか?
木を1本切るのに30分かかっていたのが、10分で切り終えることができるかもしれません。
斧を研いでいる間に「もし野生の熊に襲われたらどう対処しようか?」と不測の事態に向けて対策を考えることもできます。もっと木を切るにはどうしたらいいか考えを巡らせることができます。
木を切ることが大事なのではなく、木を切るためにどれだけ準備をするかが大事であって、結果的にその準備のおかけでより多くの成果をえることができるのです。
さてここからがRPAにつながるお話。
なぜこの話を書いたかというと…
世の中、人海戦術的な作業が多すぎるっっ!
月末月初、年度初め年度末、なんならそんなの関係なく忙しいのではないのでしょうか?なのになんでそんなに自分でやろうとするのか。
みんな木を切りまくっています。そして木を切ることに夢中になりすぎて、なぜ木を切っているのかわからなくなり始めています。
そもそも、なぜ木を切っていたのか。
日本人は一生懸命という言葉が大好きな気なようです。
何が何でも、がむしゃらに、ど根性の職人気質。
それは見方によってはステキなのですが、少なくともビジネス置いてあまり美談ではないように思えます。与えられた時間の中でどれだけ多くの成果を出すか、そして成長していくか、それがビジネスで評価される点であり、その対価が給料として可視化されていいるのです。
今、自分の目の前にある仕事を思い浮かべてみてください。
それは自分にしかできない仕事ですか?
作業的に同じようなことを黙々とこなしていませんか?
今やっている仕事、本当に必要なことですか?
誰のためにやっていますか?
毎日毎日木を切っている人は一度真剣に考えてみてください。
その作業、RPA化してみませんか?
RPAとは、ロボティックプロセスオートメーション。
つまり、ロボが工程を自動でやっちゃうよ、という略です。
木を切る作業はすべてロボに任せて、自分はひたすら斧を研げばいいのです。
リンカーンさんが6時間かけて斧を研ぎ終わって、そろそろ木を切ろうかなって時でも、すでにあなたははじめから自動木こりマシーンで木を切り始めているし、さらに同時進行で斧を研いているのです。
もう斧はキレッキレで抜群の切れ味!
これがどんな意味かわかりますよね?
ということで、今回はリンカーンの言葉からみる時間の使い方のお話でした!
それではまた('ω')ノ