UiPath公式ガイドをビジネスユーザー視点で解説!~すごいぞ津田さん本~
ご存じですか?UiPath公式ガイド;通称"津田本"
2020年10月末に発売された初の公式本『UiPath ワークフロー開発実践入門』。ちまたでは通称である”津田本”の方が有名ですね。
単にRPAツールを使えるだけでなく、きちんとした『型』を学びたいと思っていた私にぴったりな一冊でした。
私のようなビジネスユーザーや初心者の方にこの魅力をお伝えしたく、ブログ発信します。
前書き:私のRPA歴(※著者ではなくこの記事を書いた者です)
★文系サラリーマン
★2年半前にRPAに出会う
★無料オンライン講座UiPathアカデミーで独学スタート
★知識はソコソコに手元の業務からトライ。ぶつかった課題をピンポイントで調べて知識を増やしてきた
つまり、プログラミングの経験なくRPAを始めた、THEビジネスユーザーの典型。
これはものすごく危険だと自覚していました。
ー非効率な作り方
ー常識を無視したロジック
ーエラーになりやすい不安定さ
独学RPAはこういった潜在リスクを含んでいますよね。
ですのでプロの思考ロジックや基本マインドを知りたいと常々思っていました。
著者プロフィール
津田義史(よしふみ)さん
外資系ソフトウェア会社でプログラマーキャリアを積み、2017年からUiPath勤務・・・・中の人!
→
プログラミングの経験を持たない方にも、基本的な素養を身に付けていただきたい、と本書を執筆
本書の狙い
ーUiPathのことを良く理解したユーザーを増やすこと
ー特にプログラミング経験の無い読者でも中級プログラマーの入り口に立てること
実はUiPath固有の内容だけでなく、プログラミングに関する基本的な事柄も紹介されています。
特によかった点
1,体系的なカテゴリー整理
知識の大項目が整理されているため、学ぶ知識の全体像が把握できます。
先頭から順に読むと抜け漏れや手戻りなく理解できるので、まずは頭から読むことをオススメ。
そして全章を読み終えたあとは、必要な章だけを個別集中的に、もしくはキーワード検索で辞書的にも使用できます。
2,理解しやすい説明ステップ
全体概要で流れを理解→各項目を深掘り→実画面&注釈で詳しく解説。
例えばエラーと例外処理の章。
まず『そもそも例外ってなぁに?』という初心者向けの前提知識が分かりやすくまとまっています。
関連する情報や分類項目の全体像をざっくり把握した後に、それぞれの深掘り説明が続きます。
『スローされた例外をキャッチする』⇒『例外をスローしたとき』と、流れに沿って説明が構成されていますね。
『すぐに必要ない知識は先送り』しているとおっしゃる通り、行ったり来たりせずスムーズに読み進められます。
3,パッと見で分かる情報のレベル分け
ー基礎
ー応用
ー関連情報
ー重要ポイント
ープログラミング界の小ネタ
などがパッと見で分かる色分けがされています。
技術解説本の読み手は知識レベルが様々です。そのため、初心者向けのやさしい基礎説明と、経験者向けの応用内容の混在が起こりがちです。
この混在はどちらのレベルの読者も読みづらくしてしまう、悩ましい課題と言えるでしょう。
津田さん本では、パッと見で分かる情報のレベル分けで、見事にこの悩みをクリアーしています。
4,親しみやすいイラストや例え
例えに『ヘンゼルとグレーテル』が出てきたり、ワークフローの設計が『カレーを作る流れ』だったり。
変数の型はネコの温め方で説明。
ネコを電子レンジで温めると致命的なバグ!
だからビジネスユーザーでも抵抗感なく読めちゃうんです!
5,自分にとって役立った知識例
3章:ワークフローをきれいに保つ指針
→どれだけ読みやすいか=可読性を上げるコツ
5章:制御構造→シーケンスとフローチャートの正しい使い分け
→なんとなくで理解していた『順次』『分岐』『繰り返し』の正しい理解
6章:変数
出た!一瞬で我々ビジネスユーザーをフリーズさせる最強ワード(笑)。
7章:データの型
文字を使う時はstring、整数はInt32とかです。
→6章と7章で合計90ページの丁寧解説が嬉しい!
8章:デバッグ技術
アクティビティを一つずつ小刻みに確認するステップ実行。
ブレークポイントで中断。
実行されたアクティビティに印が付く実行証跡。
など
10章:セレクター
14章:エラーと例外処理
→開発&実行レベルアップの大本命!
15章:パッケージの管理
16章:ライブラリの開発
→今までおろそかにしていた実践的な運用パート。
学んだ基礎知識と実践技術はまとめきれないので、ぜひご自身で手にとってご覧ください!
各パートに共通して言える感覚は、
『まあなんとなく、、』を『しっかりした理解』にレベルアップできることです。
まとめ
ビジネスユーザーや初心者へのオススメポイントを改めてまとめます。
ーUiPath知識の全体像が見える
ー抜け漏れなく基礎カテゴリーをカバー
ー全体概要→詳細→実例のスッと理解できる構成
ーパッと見で分かる情報のレベル分け
ー心理的ハードルを下げるイラストや例え
1から体系的に学びたい!
UiPathアカデミーでつまづいてしまった。
とりあえず動かせるが基礎が不安。
初心者を抜け出したい!
そんなみなさんを確実にレベルアップさせてくれる素晴らしい一冊として、自信を持ってオススメします。
さすが公式ガイド。すごいぜ津田さん本!!
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