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『稲盛和夫一日一言』11/5 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月5日、今日の一言は『六波羅蜜(ろくはらみつ)』です。

 お釈迦様は「悟り」を開くためには六波羅蜜という修行の方法があると言っておられます。
 その六波羅蜜の修行の最初に出てくるのが「布施(ふせ)です。「布施」というのは施しをするという意味ですが、それは人様を助けるということです。
 二番目には「持戒(じかい)」。これは戒律を守ることです。人間としてしてはならないことを定めて、その教えを守れと言って、われわれに正しい道を示しておられるのです。
 三番目には「精進(しょうじん)」。一生懸命努めなさい、働きなさい。人生を生きていくためには働くことが何より大事だと説かれているのです。
 四番目には「忍辱(にんにく)」。どんなにつらいことがあっても、何があっても耐え忍ぶのですよと言われています。
 五番目の「禅定(ぜんじょう)」とは、一日一回でもいいから、「心を静かに保ちなさい」ということです。
 そうすれば、「智慧(ちえ)」、つまり「悟り」に至ることができるということです。
 私は会社をつくったときから、何も知らないままこのような思いを心に抱き、実践に努めてきました。

 お釈迦様は、「悟りを開くことが人生の目的」だとおっしゃり、その方法として『六波羅蜜』という修行の方法を示されました。他人さまのために尽くし、自分の煩悩を少しでも抑え、一生懸命に人生を頑張って生き、そして堪え忍び、心を静かに落ち着ける。そうすれば悟りに至ることができるとおっしゃったわけですが、そうした悟りに至るまでの五つの項目は、すべて己の心を磨く、つまり心を高めること、心を純化すること、心を浄化するということと一緒なのです。
 私たちは生身の人間ですから、ついつい愚痴もこぼすし腹も立てるし欲も出てきます。そうしたものをほどほどに抑えて、どこまで自分を磨くことができるのか。つまり、人生においてどこまで六波羅蜜の修行をやったのか、それが死ぬ前までにつくり上げたその人の人格であり、その人が持つ品格となるのです。

1999年 盛和塾関西地区塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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