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『稲盛和夫一日一言』12/10 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月10日、今日の一言は『反省ある日々 ②』です。

 私は、「反省ある日々」を通じてかちえた「人格」こそが、最も堅固であるばかりか、何にも増して気高いものであり、それこそがわれわれをして、素晴らしい人生へと導いてくれるものと固く信じています。

 感謝の気持ちを持つということと同時に、幸せな人生を送る上で大切なのが、「反省」ということです。
 戦後、日本が高度経済成長を遂げる中、社会が豊かになっていくにつれて、京セラも順調に成長発展を重ね、思わぬことに、私も経営者として世間から高い評価をいただくようになりました。私が「反省」ということを強く意識するようになったのは、その頃からだったと思います。
 晩節を汚していく経営者が次々と現れる中にあって、至らない自分ではありましたが、「反省ある人生」を心がけてきたことで、大きな過ちを犯すこともなく、十分に幸せを実感できる、現在の日々を迎えることができているものと考えています。
 私は、こうした「謙虚に反省を繰り返す」ということを自分自身で実践するのみならず、従業員にも説き続けてきました。
 1976年の京セラ経営スローガンで、「謙虚にして驕らず、さらに努力を」と語ったことがありますが、それは、京セラが社会から高い評価を受けているまさに絶好調のときでした。
 古くから、絶頂期にあるとき、すでに滅びゆく原因を心の中に宿していると言われています。また「治に居て乱を忘れず」、「驕る者、久しからず」とも言われてきました。
 もちろん、人間の生命と同様に、企業も栄えていき、そして亡びていくのはもとよりです。決して我々だけが最高の状態をいつまでも続けられるとは思っていませんが、しかし常に謙虚にして驕ることなく、過去に払ったのと同じような、いやそれ以上の努力を払っていけば、少しでも現在の繁栄を長く持続し、維持できるのではないかと思っています。
 日々反省しながら、自らの心を厳しく律していく。その中にこそ、仕事のやりがいや充実感があるのではないでしょうか。

2013年 盛和塾西日本地区忘年塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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