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『稲盛和夫一日一言』12/12 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月12日、今日の一言は『高邁な志を抱く』です。

 何かを成そうとするならば、大きなエネルギーを必要とする。だからこそ、誰から見ても、どこから眺めても、立派だと言えるような高邁な志、目的意識がなければ、自分の持てる力のすべてを出し切ることも、周囲の人々から協力を得ることも、成功を続けることもできないのである。

 集団を率いていくには、まずは強烈な願望がなければなりませんが、同時に大義名分のようなものが必要である、と私は考えています。「自分たちは、この崇高な目的のために働く」という高邁な大義名分、いわば「使命」がなければ、多くの人々の力を結集して、その持てる力を最大限に発揮させることはできません。
 例えば京セラでは、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」という経営理念を掲げています。
 もともとは、「稲盛和夫の技術を世に問う」ということを目的につくった会社でしたが、創業三年目に起こった社員の反乱を経て、企業とは経営者の願望や欲望を実現するために存在するのではなく、従業員の将来にわたる生活を守るために存在するのだということを、私は心の底から理解するに至りました。
 こうした経営理念を掲げたことで、従業員たちも、会社の目的に心から共鳴してくれ、一致協力して会社発展に身を粉にして尽くしてくれるようにななりました。また、そのような公明正大な目的、使命があるからこそ、リーダーである私自身も、なんら掣肘(せいちゅう)することなく、自らを奮い立たせ、また部下を叱咤激励し、事業に邁進することができたのです。
 このように、誰もが心から納得し、共有できるような目的を掲げることで、集団の全員が一致団結して「この素晴らしい理念をともに実現していこう」と懸命に働くことができるのです。

2012年 経営哲学重慶報告会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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