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『稲盛和夫一日一言』1/14(土)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 1/14(土)は、「着実に進む」です。

ポイント:あまりにも遠い道のりを歩こうと思うと飽きもするし、自分の力のなさを感じて頓挫してしまう。そんなときは、高く掲げた目標は潜在意識にしまっておいて、一日一日を着実に歩み続ける。それがとてつもないところまで歩いていくための秘訣。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、一日一日を全力で生きることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しか持たない人にはそれなりの結果しか得られません。自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功の鍵となります。

 私は創業間もないことから、「この京セラをいつかは世界一の会社にする」という自らの夢を語っていました。しかし、言っている本人が空々しいと思っていたくらいですから、それを聞いていた社員はもっと空々しく思っていただろうと思います。

 ところが、そうやって無理にでも言い聞かせていたくせに、その目標をただ闇雲に追いかけるということはしませんでした。
 大きすぎる目標に向かってただ突っ走るだけでは、ドン・キホーテのようで必ず失敗してしまう、というどこか醒めたところもありましたから、とにかくその日一日分だけを走るように心がけました。

 「今日一日を一生懸命に生きていけば、明日は自然に見えてくる。今週一週間を一生懸命に生きれば、その次の一週間が見えてくる。今月を一生懸命生きれば、来月が見えてくる。今年一年を一生懸命に生きれば、来年が見えてくる。だからその瞬間を、全精力を傾注して生きることが大切なのだ」

 本来、長期的な視点から高い目標を設定し、それに向かって具体的な計画を立てて全社員に示すのが経営者の役割ですが、そうした知識も余裕もなかった私にとって、それは苦し紛れの言葉でした。しかし、そうした真剣な一日一日の積み重ねが今日の京セラをつくったと思っています。(要約)

 この言葉は、入社以来、総合研究所でセラミックの新規材料開発を担当していた私にとって、今日一日を一生懸命頑張るということを続けていけば、必ずや最終ゴールに到達できるはずだと思わせてくれる魔法のような言葉でした。

 「地味な努力を積み重ねる」というフィロソフィ項目がありますが、そこには「どんなに偉大なことも、地味な一歩一歩の努力を積み重ねることでしか達成できません」という言葉があります。

 毎日毎日、地味な仕事を繰り返していると、飽きてきてだんだん嫌になってきたりします。そうしたときには、「今日よりは明日、明日よりは明後日」と改良改善を加えていく。そうした創意工夫を繰り返すことで、飽きを克服し、さらに効率のよい方法を考えて採用していけるようになります。そこまでいけば、きっと仕事の面白みも変わってくるはずです。

 一日一日を着実に歩み続けることで、想像もできないほどの高みへと自分を導いていってみませんか!


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