
『稲盛和夫一日一言』2/24 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。
2月24日、今日の一言は『志に拠って立つ』です。
固い志に拠って立つ人は、目標へと続く道筋が眼前から消え去ることは決してない。たとえ途中でつまずいても、くじけない。また立ち上がって前へ前へと進むことができる。逆に、志なき人の前には、いかなる道もひらかれることはない。
もうひとつ、実践することの大切さについて触れたいと思います。
今日お話しした西郷南洲の言葉については、多くの方が一度や二度は耳にしておられると思います。しかし、「論語読みの論語知らず」と言われるように、それを知識として知っているだけでは意味がありません。
なぜなら、「知っている」ことと「実行できる」ことはまったく違うからです。知識として得たものは、それが魂の叫びにまで高まっていなければ決して使うことはできません。理屈では知っていて、聞いたこともあるけれども実行することができない。それは魂にまで落とし込み、使命として心に刻み込んでいないからです。
西郷南洲翁遺訓の中に「幾たびか辛酸を歴(へ)て志始めて堅し」という言葉があります。試練や辛酸を幾度もなめ、そのたびにそれを克服していく、そうしたプロセスを経験しなければ、その人の持つ哲学や思想、また志というものは堅いものにはならないと、西郷は述べています。
日常を平々凡々として送り、先人の教えをただ理屈として知っているだけでは、その哲学、思想、また志は決して使えるものではありません。辛酸を経験することで初めて、それが実践できる武器として使えるようになるわけです。
しかし、この豊かな時代に、辛酸をなめるというほどの過酷な経験をすることはなかなか難しいのではないかと思います。だからこそ、自分の魂に繰り返し繰り返し訴えることで、自身の志をより堅く揺るぎないものにしていく必要があるわけです。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。